ボイラ薬品を使っているのに、なぜ蒸気配管がサビるのか?

こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。

 

冷却水の水質管理を得意としているのですが、

 

たまに、「ボイラ蒸気を使った配管や設備が、腐食している

そんな、ご相談も頂きます。

 

実際には、配管内部の事なので、腐食には気が付かない事もあると思います。

 

その場合は、腐食しているかの判断として、スチームトラップのドレン排出口を見てください。

蒸気が噴き出した周辺が茶色になっていれば、配管内が腐食している証拠です。

 

写真は、蒸気配管からでるドレン水を比べたものです。

 

適正な水質の蒸気ドレン水(左)  腐食で鉄サビが混入した蒸気ドレン水(右)

 

ボイラ蒸気は、工場内を流れている配管全部がボロボロになります。当然、その先で蒸気を利用している設備もサビてしまいます。

 

なぜ、こんなにもボイラ蒸気は、錆びるのかと言いますと、

ボイラ水に溶けている溶存酸素(水の中に溶けている酸素)と、蒸気に含まれる炭酸ガス(二酸化炭素)が影響し、蒸気ドレン水(復水)のpHを低下させ酸性化することで腐食が発生します。

 

このボイラ蒸気腐食については、他のホームページでも書かれている事なので、詳しくはお調べください。

 

よく、ボイラ薬品を入れているので、「うちは大丈夫!」だと、

言われるのですが、、、

ボイラ薬品の種類によっては、蒸気の腐食が起こるんです。

 

ボイラ薬剤には、大きく分けると2つあります。

 

ボイラ缶体をスケールと腐食から守る清缶剤と呼ばれる薬品と、ボイラから出た先の蒸気ラインを腐食から守る復水処理剤があります。

 

一般的に、ボイラ薬品と呼ばれるのは、前項のボイラ缶体を守る清缶剤です。(中には、復水処理剤が入った複合薬剤もありますが)

 

ボイラは、蒸気が高温高圧になる設備です。とくに、蒸気のもととなる、給水の管理をおこたるとボイラチューブや缶体へのスケール障害や腐食による破損で爆発事故へとつながる危険性があります。そうした事故を防ぐために、ボイラ自体を守る清缶剤を入れてやる必要があります。

 

ボイラを守るのは、とても重要なのです。が、、、

 

工場などでは生産設備を守ることもあわせて重要です。腐食によって、生産設備に穴が開けば、多大な損失へと繋がります。補修費以外に、生産ストップによる損失も加わります。

 

生産設備を守るには、ボイラ管体以外の清缶剤に加え、復水処理剤の添加が必要となります。

 

小型貫流ボイラをお使いの場合、ボイラメーカーさんが保守管理まで請け負われており、すべてお任せされている事も多いと思います。その場合は、使用している薬剤に復水処理剤が入っているか確認をされてみてください。

 

「うちは、復水処理剤を入れていても、腐食しているけど?」

そういう場合は、補給される水と、薬品の性能があっていないのかも知れません。

 

蒸気ドレン水(復水)が、赤くなっていたら、お気軽にお問い合わせください。

無料で水質診断を行っております。こちら

この記事の注目ワード