水冷チラーのコンデンサー「高圧カット」をスケール化学洗浄で改善

こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。

 

「水冷チラーが、高圧カットして運転が止まるので、どうにかなりませんか?」

冷却塔(クーリングタワー)へ冷却水が戻ってきていないとの事でした。水冷チラーのコンデンサー(凝縮器、熱交換器)が詰まっている可能性がありましたので、スケール洗浄に行ってきました。

 

冷凍機やチラーなどは、フロンガス(冷媒)の圧力が制御されています。

高圧カット“は、コンデンサーがフロンガスを冷やしきれずに凝縮しなくなると、圧力が上昇し高圧カット(高圧異常)で運転停止します。水冷コンデンサーの場合、内部にスケール(カルシウム・マグネシウム・シリカ)やスライムの付着、ストレーナの目詰まりによって冷却水が流れなくなると”高圧カット”が発生します。

 

ちなみに”低圧カット“は、フロンガス(冷媒)が漏れてガス圧の低下が原因として考えられます。

 

コンデンサースケール洗浄

 

コンデンサーの冷却水入口と出口に、ホースを接続し仮設の循環ポンプでスケール洗浄液を入れて循環させます。

 

初めに水で循環させて詰まり具合を確認しようとしたら、完全に詰まっていて水が流れませんでした。スケール洗浄液が通らなければ作業ができません。「これは、ちょっとまずいかも・・・」ほんの少しでも流れてくれれば、洗浄液で溶けてくれるのですが。

 

ホースの接続をインとアウト逆につなぎ直し、水を循環させると詰まっていたのが取れたのか、少しだけ水が流れるようになりました。

 

「よし、これで洗浄ができる」

 

洗浄開始後は、まだ、透明な状態です。

 

 

洗浄液を循環後、5分もしたら水が真っ黒に!

 

水量もかなり増えて、流れも順調に回復しています。30分程循環したら、水を入れ替え洗浄液を中和処理して、スケール化学洗浄は終了しました。

 

 

 

機械の運転が止まって、製造ができずに困られていたのですが、冷媒ガスの圧力も下がり”高圧カット“も無事におさまりました。

 

20年以上使用された設備ですが、まだまだ、現役で活躍できそうです。

 

高圧カットは、冷却水の水質が原因で発生します。冷却水に藻が繁殖しているとコンデンサー(凝縮器)やストレーナを詰まらせます。冷凍機などでコンデンサーを定期的にチューブ突きをされているなんて事は、ありませんか?

 

高圧カットの防止には、冷却水へ水処理剤の添加をお勧めします。藻の繁殖を抑え、スケールの付着防止、配管の腐食など水のトラブルを防止します。あと、冷却塔の清掃回数も減らすことができます。