株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
冷却塔トラブル改善プロ

初めて不況を経験する経営者の方へ

こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。

コロナショックで今後、どうなってゆくのか。今まさに、国難と呼べるほどの大不況が迫ってきています。

リーマンショックが100年に一度と呼ばれていましたが、一度じゃなかったんですね。私は、今の会社を起業して、半年後にリーマンショックを経験しました。

大した資本金も持たずに、12年前、会社を始めました。景気が普通の状態でも経営が厳しい時に、リーマンショックは、今回のコロナと同じで突然やってきました。当時は、不況になると会社がどうなるのかなんて想像もつきませんでした。貸借対照表(BS)や、損益計算書(PL)の見方もよくわからない状態です。

ただただ、夜も眠れず不安だったことをおぼえています。

起業当初は、工場のお客様へ機械を販売するのが主な仕事で、リーマン不況と同時に、企業の設備投資がストップし、お客様からの機械の注文もまったく無くなりました。今のコロナ不況は、人の動きが制限されて飲食やイベントがストップしましたが、リーマンの時は、先に工場の生産がストップしたのです。なので、私たち製造業に関する業種が、真っ先に仕事が無くなりました。

しかも、うちは当時の取引先が、1社だけでした。まさに危機的な状況です。

「どうにかしないと、このままじゃ潰れる」

会社が倒産したらどうなるんだろうか。家族のこと、住宅ローンのこと、色んな事が頭をよぎります。じっとしていても、何も変わらない。そう思い、ワラにもすがる思いで始めたのが、インターネットによる通販でした。

当時は、ネット通販もそこまで盛んではなく、ようやく、iphone(アイフォーン)が発売されたばかりでした。インターネットに商品を掲載すれば、飛ぶように売れる。そんな妄想にかられ、ネット通販を始めました。

今思えば安易な考えです。しかし、考えている時間はありません。とにかく、何かやるしかなかったんです。

リーマンショック後、すぐにネット通販を始めたのですが、今ほどネット通販は盛り上がっておらず。BtoBにおいては、まだまだ、顔の見えない取引は信用されませんでした。

それでも、少しづつですが、ネットで注文が入るようになると、今度は、全国の同業者が一気にネット通販を始めだしました。うちが販売していたのは型番商品でしたので、他社も同じ型番をどんどん掲載し始め、あっという間に価格競争が始まりました。

その後は、売上が伸びることもなく、2年ほどでネット通販からは撤退しました。結局、赤字です。

いま、苦境に立たされている経営者の方に言いたいのは、業績不振だからと言って、慌てて何かを始めてもうまくいかないと思ってください。

当初、ネット通販はうまくいきませんでしたが、それは、ネット通販が悪かったのではなく、ビジネスモデルが悪かったのです。

ただ単に、普段仕入れている商品をネットに掲載する。こんなビジネスモデルは、誰でもできます。そうじゃなく、新たなことを始めるには、アイデアが必要です。そして、戦略と戦術をしっかり考えることが大切です。

誰もやっていないサービスや商品は、どんなに不況であってもニーズがあれば買ってもらえます。

まだまだ、今からでも遅くありません。

先が見えず 「あきらめ倒産」なんてまだ早い!

経営者は、知恵をふり絞り、アイデアを出し続けなければなりません。

明日を変えるには、今日を変える必要があります。

不景気だからと言って、今日、何もしなければ、明日はもっと悪くなります。

コロナウイルスは、いずれ必ず終息します。ですが、その時、また今と同じビジネスが成り立つかは分かりません。

今こそ、新たなビジネスを創造する時です。ビジネスにおいて、ピンチはチャンスです。

頑張る経営者には、必ず、明るい未来が待っていますよ!