密閉式冷却塔で純水はNGの理由について

こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。

 

密閉式冷却塔(クーリングタワー)で使用する、密閉冷却水(2次側冷却水)の水質についてお話ししたいと思います。

 

密閉式冷却塔とは、冷却水が銅チューブの中を流れていて、銅チューブの外側に水を散水して冷却水を冷やす構造になっています。冷却水が、直接、外気と触れないので、冷却水が汚染されにくい仕組みです。

 

密閉された配管内では、水の蒸発が起きないため、スケール障害の原因となる「水の濃縮」が起こりません。※ただし、銅チューブの外側を冷やす散布水は、濃縮が起こりますので、ご注意ください。

 

熱処理設備や水冷式コンプレッサーなどの高温になる設備は、水が汚染されない密閉式冷却塔は設備が長持ちするのでおススメです。

 

密閉冷却水配管

 

密閉冷却水の水質について

「密閉側の水は、何を入れればいいのでしょうか?」とよく聞かれます。

 

熱処理設備メーカーさんなどに聞くと、純水を進められます。

 

理由は、不純物が入っていない水だからだそうです。

 

下の写真は、密閉の冷却水に純水を使用した、配管内部を見るとキレイに赤く錆びています。

 

密閉冷却水配管

 

純水は、普通の水と違い、金属を溶かす力が強いので腐食が起きます。

 

なので、密閉式冷却塔に、純水を使用すると配管の内側から腐食するためNGです。

 

私たちが水質を管理している、熱処理設備には、水道水や工業用水を入れています。

 

それでも、水は使っているうちに、錆が発生しますので、防食対策が必要です。

 

密閉冷却水の水質管理

密閉配管を流れる冷却水は、防食対策と除菌が必要になります。

 

金属は、水と酸素に触れ合うと、腐食=サビが発生します。

 

それと、水には雑菌が含まれており、繁殖しますので除菌対策が必要です。

 

配管の腐食については、防食剤を添加しサビを防ぎます。

 

雑菌は、除菌剤を投入し菌の繁殖を抑えます。

 

こうした水処理薬剤は、効果が持続しないこともあり、定期的に水質分析を行ない水の状態を調べる必要があります。

 

薬剤の効果が低下していれば、薬剤を追加投入したり、水の入替を行なったりします。

 

「スケール対策はどうするんですか?」とよく聞かれるのですが、密閉冷却水は、水の蒸発が起きないため、スケール障害は起こりませんので、スケール対策の薬剤は使用しません。

 

最後に

密閉式冷却塔は、通常の開放式冷却塔と比べ導入コストは高くなりますが、熱処理設備などの高温設備は長持ちし、冷却水によるトラブルもかなり減少します。

 

密閉式は、水処理をしなくていい冷却塔だと、勘違いされていることが多いのですが、水を使用する以上は、水質管理をしっかり行わないと、配管やジャケットの内側から腐食しますので注意してください。

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