こんにちは、「冷却塔トラブル改善プロ」の杉山です。
冷却塔(クーリングタワー)の能力や機種選定に欠かせない、湿球温度についてご説明いたします。
湿球温度(Wet Bulb)は、大気中に含まれる湿度が飽和し、測量した温度。また、水の蒸発による環境が低下する最低温度でもあります。湿球温度は乾球温度よるも低いです。
湿球温度とは
湿球温度とは、温度計に湿らせたガーゼや布などを巻き付けた状態で、湿度が飽和状態で計測した温度です。
そのままの状態で計測した温度を乾球温度と呼びます。
湿球温度は、乾球温度と比べ低くなります。
温度が低くなるのは、湿らせた布が蒸発する際に気化熱によって熱を奪うため測定温度が下がります。
冷却塔との関係
冷却塔は、外気の風を使って冷却水を冷やしているため、気温によって選定能力が変わります。
北海道と九州では、外気温が違いますので、冷却塔の規模が変わります。
気温が低い地域では、冷却塔は小さくて済み、気温が高い地域では、冷却塔が大きくなります。
更に、同じ気温でも湿度が低い方が、冷却水の蒸発量が増えよく冷えるようになります。
冷却塔の選定をする際には、外気湿球温度が地域によって違いますので、事前に確認が必要です。
全国の外気湿球温度については、下記のサイトを参照ください。
http://www.mp-infratec.co.jp/setu/tower/technical/b.html
YouTubeでも、冷却塔と湿球温度の関係について解説しています。
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