冷却水を分析したら思わぬ結果が・・・
「プラントの冷却水配管がスケールで閉塞するので改善できないか」との相談を頂きました!
お困り事には超スピード対応 産業機械・部品販売
セールスエンジの杉山です。
冷却水配管をバラして内部を確認すると、スケールが析出していました。
早速、スケールの原因を知る為に、冷却水をサンプリングし水質分析する事にしました。
冷却水の水質分析をする際には、補給される新しい水と、循環して使用される冷却水の二つを比べて濃縮度合を判断します。
水質分析は主に以下の項目を調べています。
- pH値:酸性かアルカリ性か
- 電気伝導率:電解質の量を見て不純物の量の目安を判断
- 全硬度:水に含まれるカルシウム・マグネシウム化合物の量
- カルシウムイオン量
- マグネシウムイオン量
- シリカイオン量
- 塩化物イオン量
- その他、腐食・スケールに関する項目などなど
数日後、分析結果が上がって来たのを見ると・・・
補給される新しい水にはシリカが検出されているのに対し、
循環水の方はシリカが1/10ほどしか検出されませんでした。
( ´・ω・`) シリカはどこさんいったつやろか?
シリカは、配管やプラント機器の系内で析出しスケールとなっていました。
水質を分析すると一目瞭然です!
スケールの原因がシリカの析出だと判明したので、
ご提案としてシリカのスケール分散薬剤の注入をお勧めしました。
水の蒸発量も比較的少ないプラントでしたので、
スケールトラブルに対する費用対効果でご採用頂きました。
ご採用後は、定期的(月1〜2回)に水質分析を行い薬剤濃度と水質の状態をご報告します。
冷却水は見た目で判断が付きませんので、水質分析をする事で水の状態を把握する事ができます。
普段から適切な水質管理を行えば、
プラント設備のトラブルを未然に防ぎ、安定した生産へと繋がります。
クーリングタワー(冷却塔)・プラント冷却に関するスケールトラブルで
お困りでしたらご相談ください(^ー^)b