密閉式冷却塔の清掃
こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。
いつも、冷却塔の管理をご依頼いただいているお客様で、冷却塔(クーリングタワー)の定期清掃を行いました。
以前は、別の業者さんへ3か月ごとに清掃を依頼されてました。
汚れがひどいことと、清掃中に冷却塔が破損したこともあり、弊社の方へお問い合わせを頂きました。
とても重要な設備の冷却水で使用されており、冷却塔の安定稼働が必要でした。
薬注装置を導入し、冷却水の管理を始め水質は改善されました。
しかし、以前から気になってたんですが、10年間、3か月ごとに清掃をされてたのに、なぜ、冷却塔の汚れがひどいのか?
冷却塔の清掃にあわせて、設備が停止していましたので、バラして内部を確認すると・・・
充填材と熱交部の銅チューブにスケールがガチガチに付着していました。
見た目を重視し、外側だけを洗う清掃業者さんが多いです。
冷却塔は、外部よりも内部の充填材や銅チューブがとても重要です。
構造を理解していない、清掃業者さんだったんでしょうね?!
10年分の汚れが、内部にビッシリ((+_+)) パンドラの箱を開けてしまいました….。
密閉式冷却塔の充填材 清掃前
落とせる汚れは、すべて落とし切りました(*^^)v
これで、水処理の効果も発揮します。
密閉式冷却塔の充填材 清掃後
冷却塔でよく聞く話ですが、
「うちの設備は、密閉式冷却塔なので水処理は必要ない」とよく言われます。
密閉式冷却塔は、設備を直接冷やす水は、密閉されてるため水は濃縮しませんので汚れもしません。しかし、銅チューブの外部を冷やす散布水は汚れます。充填材や熱交換器の銅チューブにスケールが付着しますと、熱交換率が低下し冷却水が冷えなくなります。
また、散布水の水質が悪いと銅チューブを腐食させ水漏れが発生したりします。銅チューブに穴が開くと、かなりの修理代が掛かります。密閉式冷却塔の方が、水質管理をシビアに行う必要があります。
YouTubeでも、冷却塔(クーリングタワー)清掃のやり方と使用する道具について、詳しく解説しています。