株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
冷却塔トラブル改善プロ

連休前の一仕事

こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。

お盆休み前に、油圧装置を納入したお客さんへ試運転に行ってきました。

連休直前に機械を引き渡し、スムーズに稼働するはずだったんです。

ところが、油圧シリンダの動作が何かおかしい・・・・・

何トンもある機械を、油圧シリンダで上下させるのですが、下降する途中で、

“ガタガタガタ”

と大きな振動がして機械が揺れるんです。

シリンダに溜まったエア抜きをしても振動が収まらず

原因は、何だ!? 明日から連休だと言うのに

色々と原因を考えていると、

「ひょっとして、バルブの組合せに問題があるのかも」

油圧のバルブは、積層形と言って縦に積み上げていくタイプを使っています。

組み方によっては、動作不良が出るんです。

早速、積層バルブを組み替えると、

油圧シリンダは、スムーズに動作し始めました。

原因は、パイロットチェック弁のパイロットラインに圧が掛かり弁が閉じていました。

何台も納めてきた油圧装置ですが、

毎回、機械の大きさによって、シリンダの直径や油圧ユニットの容量を決めたりしています。

どのように機械を動作させるかによって、複数のバルブを組み合わせます。

一つでも選定を間違えるとうまく動作しないのが、油圧の特徴です。

油圧装置は、油圧シリンダ・油圧ユニット・油圧バルブと

複数のメーカーを組み合わせて、初めて一つの油圧装置になります。

これまでと違った、バルブの組み方をしていたのが失敗でした。

納める前に、工場で試運転ができればいいのですが、

油圧を使った機械は、大型のものばかりで、ほとんど一発勝負です。

取りあえず、現場での手直しで、無事稼働することができました。

これで、連休中に呼び出しは無さそうです。