株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
冷却塔トラブル改善プロ

商売のフィールドとは

商売においてお客様が当社を選ぶ理由は、競合との価値の差だと思っている。

先日、いつも継続的に注文を頂いているお客様とのやり取りでこんな事が起こった。

ご注文頂いた中でメーカー在庫切れの商品が発生し、ご希望の納期よりも大幅に納入が遅れる事態が発生した。

いつも突然、注文書が入り短納期が多く、メーカー在庫切れの場合にはご要望の納期には、納入できない事もよく起こっていた。

その為、余裕を持った発注をお願いしているのだが、中々改善する事が無い。

今回も在庫切れの商品について、納期を急がれているとの事で困られていた。

毎月、同じ数量をご注文頂いているので、メーカー在庫切れに備え1回のロット分位は、在庫を持たれていると問題が解消できる話しであるのだが、毎回同じ事の繰り返しである。

いつもは、どうにか納期調整を行い納入していたが、今回はお盆休みを挟んでしまい1週間程余計に納期が掛かる状態になっていた。

そうこうやり取りをしていると、お客様より「他で在庫を持っている所があったので、キャンセルしてください」との連絡が入った。

メーカー在庫切れの商品を、他の商社が在庫を持っていたらしい。

当社は、基本的に在庫を持たない商売を行っている商社で業界でも一風変わった事を行っている。

いつ売れるかわからない、そのうち売れなくなり不良在庫化するかもしれない在庫とは、経営の足かせになるので持たない事にしている。

在庫を強みとした商売を行っていないので、今回の様な場合、他社に注文が流れるのは仕方が無い事だ。

競合との価値の差が、お客様にとって在庫を持っている事で他社への注文へと繋がった。

自社の強みを活かせないフィールドで他社と戦っていた事に改めて気が付いた。

納入当初は、うちのサービスが圧倒的に他社を上回っていたが、時が経つにつれサービスが風化してしまったようだ。

このお客様にとって、当社の価値は役割を終えたのかもしれない。

やはり、常日頃から、新しい顧客の開拓で、困ったニーズを探し続ける必要があるようだ!