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点検口に金網を後付けする溶接工事のデメリットとは?

点検口に金網を後付けで溶接するには、様々なデメリットがあります。その事を詳しくご説明します。

溶接風景

溶接って面倒くそなかですか、別にそげんでもなかですか?

鉄工所などで、溶接機が工場内にあるところで溶接すっ場合は、別にそがん面倒な作業じゃなかですよね。

ばってん、溶接機がなか現場で溶接を行う場合は、メチャクチャ面倒くさか作業じゃなかですか?

溶接には、機材が必要です。

現場での溶接は、一般的にエンジンウェルダーと呼ばれる重量が200kg近くあるディーゼルエンジン溶接機が必要です。それと、溶接機と溶接する場所とをつなぐキャプタイヤーケーブルと呼ばれる電気を通す(太い電線)、これを現場に運ぶためのトラック、そして溶接が出来る職人さんが必要です。

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※エンジンウェルダー

現場で点検口に金網を後付けするのに、ちょっとした溶接を行うだけでも、これだけの事が必要になります。

溶接を行う現場もトラックを近くに止める事ができるとは限りません。

点検口は、工場内で使用される機械の至る場所に付いています。

バケットコンベヤなどは、地上から何十mもある高い場所に点検口が付いていますので、キャプタイヤーケーブルを持って上がるだけでも大変です。

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現場と言っても近所とは限りませんよね。

現場が遠い場合、トラックで出張工事に宿泊して行く必要があるかもしれません。

長距離の運転だけでも一人では大変です。

金網の溶接くらいは一人でできますが、それ以外の機材の運搬などは一人じゃできません。

溶接作業を行うだけですが、かなり面倒で問題が沢山あります。

溶接作業は、現場工事の前段取りが必要

更にもっと面倒なのが、現場工事を行う前の段取りです。

工場内で溶接工事を行うには、生産ラインを停止させる必要があります。

生産ラインを停止させる事は、そう簡単な事ではありません。

生産調整や工事日程の打合せや、工場内での作業許可などが必要です。

工場のプラント設備は各機器が連動している為、一部だけを停止させ溶接工事を行う事ができず、プラントごと全て停止させる必要がある場合が大半です。

ゴミ処理施設などは、ダイオキシンの問題により温度を下げる事が出来ないので、24時間連続で運転が行われています。

また、化学工場や可燃物がある現場では、溶接工事は火災の危険がありますので厳しく管理されます。

作業を行う為には、火気使用の許可を申請する必要があります。

火災を起こさない為に、消火器の準備や防火シートなどで溶接箇所の養生も必要です。

少なくとも、これだけの作業が、たった一か所の点検口に溶接で金網を付けるだけで必要になります。

「溶接って、メチャクチャ面倒くさいと思わんですか!」

ここまでは、溶接が出来る現場です。溶接が出来ない現場も多くあります。

現場によっては、後付けで金網の溶接が行えない

可燃性の危険物を取り扱う防爆エリアとか、粉塵が浮遊し爆発を起こす粉塵爆発など、火気厳禁の現場です。

それに、製品へのコンタミ(異物)混入を嫌われる生産ラインでは、溶接カスの混入により製品クレームが原因で多大な損失が発生するかもしれません。

溶接と言う作業は現場で行う場合、多くの問題があるんです。だから溶接は、簡単な様でも意外とコストが掛かります。

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