冷却塔(クーリングタワー)のファンベルトは点検されていますか?
冷却塔(クーリングタワー)のファンが回転しないトラブル
「クーリングタワー(冷却塔)の羽根が回転していないんですけど」
との問い合わせを頂きました。

温度制御をされていると冷却水の水温が低い時は、ファンが回りません。
ですが、、、
夏場なのに水温が上がってもファンが回りません。
モータが焼けたか?電気系のトラブルか?
調べているとモータだけが、むなしく空回り・・・
ファンのVベルトが切れていました。
Vベルトが切れると、ファンが回転しませんので、
結果、冷却水が冷えなくなります。
冷却塔(クーリングタワー)にとっては、とても重要な部品なので、
ファンベルトは定期点検が必要です。
☑ Vベルトがひび割れなどしていないか。
☑ テンション(張り)が適正なのか。
消耗しているようでしたら、早めに交換をしましょう。
交換目安としては、年1回です。
ファンベルトは、消耗品なので急なベルト切れに備え予備品が必要です。
古くなると、ベルトの型式が分からなくなりますので、
Vベルトの型式を事前に調べておく必要があります。
ベルトの型番が分からない場合は、冷却塔メーカーに手配することになります。
そうなると、納期がかなり掛かったりします。
型番さえわかれば、一般的に手に入りますので、必ずVベルトの型式を控えておいてください。

Vベルトの交換は、モータが取りついている、
スライドベースのボルトを緩めると、ベルトが緩みます。
新品と交換し適正なテンション(張り)に調整します。
テンションについては、ベルトのサイズやファンの大きさによって異なりますので、
ファンカバーなどに張りしろが記載されている事が多いです。
ベルトの緩みは、プーリが空回りし、
逆に張り過ぎは、モータの過負荷へと繋がります。
交換する時には、プーリーとVベルトの間に手を挟めれやすいので、注意して作業を行ってください。

冷却塔(クーリングタワー)のトラブルを防ぐには、日ごろのメンテナンスが大切です。
Youtubeでも、冷却塔のファンベルトについて、解説しています。