冷却水ピットの泡立ちは、排水方法に問題が
こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。
「冷却水のピットに泡が浮かんでいるのですが、何が原因でしょうか?」
冷却塔(クーリングタワー)に冷却水ピットが併設されている場合、泡が浮かんでいる事がよくあります。
泡立ちは、冷却水処理剤の影響や、薬剤によって死滅した
微生物の死骸が泡となって浮かんでいたりします。
色んな不純物を含んだ冷却水は、泡立ちやすい水です。
冷却水ピットに泡が浮かぶ原因は、冷却水系統の設備フローに問題があります。
冷却塔(クーリングタワー)は、冷却水のブローダウンを定期的に行う必要があります。
この、ブローダウンの方法によって、水に浮かんだ泡が
排水されない仕組みになっている設備が多くあるんです。
冷却水のブローダウンには、2通りあります。
引き抜き方式と、オーバーフロー方式です。
冷却塔(クーリングタワー)を使った設備は、
設計者や設備業者によって様々な作り方をされています。
引き抜き方法は、循環する冷却水を配管の途中からバルブを開き排水する方法です。
そのため、ピットに浮かんだ泡は排水されず、増える一方です。
泡には汚れが付着したりしてくるので、定期的に水を抜いて入れ替えが必要になります。
色んな設備を見ますが、ピットが併設されている場合、
引き抜き方法で作られているプラント設備がとても多いんです。
オーバーフロー方法は、冷却塔やピットに給水をし溢れさせて排水する方法です。
この方法は、クーリングタワーメーカーが推奨している方法です。
ピットのうわ水が排水され、浮かんだ泡も一緒に排水されますので、
冷却水の水面は、きれいな状態が保てるようになります。
それと、引き抜き方式は、ピットの水を抜く方法のため、水位を低下させるトラブルを招くこともあります。
逆に、オーバーフローは、水を補給する方法のため、水位は常に保たれています。
冷却水は、基本的に溢れさせて水を入れ替えるオーバーフロー方式がおススメです。
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