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冷却塔トラブル改善プロ

「冷却塔(クーリングタワー)ストレーナーが目詰まりで運転停止」バイパス配管でメンテナンスを効率化

冷却塔ストレーナーの配管方法

こんにちは、「冷却塔トラブル改善プロ」の杉山です。

今回は、冷却塔(クーリングタワー)ストレーナーの配管方法ついて詳しく説明いたします。

ストレーナーとは

ストレーナー(strainer)とは、設備の方にゴミや異物などが行かないように、ゴミを遮るものですが、たくさんのゴミを遮ると、網目が詰まって、水が通らなくなります。すると、設備に水が送られなくなるので、設備の停止に繋がります。

ストレーナーとフィルターの違い

ストレーナーとフィルターは、ろ過する成分の大きさで区別されます。ストレーナーは比較的大きい異物を除去し、フィルターは小さなものを分離除去します。

冷却塔(クーリングタワー)の系統では、空気中の塵や埃が混入し汚れているため、一般的にはストレーナーが使用されます。

メンテナンスの効率化

冷却水の通水を維持したままメンテナンスの効率化のため、ストレーナーを2か所付けておくことをおすすめします。

冷却水系統の配管にバイパスを設けて、それぞれ2か所にストレーナーを付け、片方の両バルブを閉めて、1か所だけ水が流れる状態で稼働させます。すると、通常ストレーナーの清掃で設備を止めるところ、バルブを切り替えるだけで、どちらか一方は水が流れないので、設備が稼働したまま、ストレーナーの清掃が可能になります。

配管でバイパスを組むのが難しい場合は、「複式ストレーナー」がおすすめです。1台のストレーナーに金網が左右で2ヶ所取り付けられ、切り替えることで通水中でも金網の清掃をおこなうことができます。

冷却塔(クーリングタワー)の清掃後などは、充填材に付着したスケール屑など多くの異物が流れてくるため、設備を安定稼働させるためにもストレーナーは2ヶ所設置が必須となります。

ストレーナーの詰まる頻度が多い原因

冷却塔(クーリングタワー)では水が蒸発を繰り返し、水の濃度が高くなる「水の濃縮」がおきます。すると、カルシウムやシリカなどのスケールが生成され、そのスケールが異物となりストレーナーに詰まります。頻繁にストレーナーが目詰まりする場合は、水質に原因があることがほとんどです。

その場合は、冷却水の水質改善をおこないスケールが析出しない水処理をおこなうことで、ストレーナーの目詰まりを改善することができます。

動画について

冷却塔(クーリングタワー)の構造や水の循環プロセス、ストレーナーの清掃時に設備の運転を止めずに済む方法について解説しています。

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