株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
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Vol.32 「冷却塔のストレーナーが頻繁に破損」ステンレス製に交換で目詰まりしても破損無し

お客様からの相談内容

冷却塔(クーリングタワー)の水槽に取り付けられた樹脂製のストレーナーが目詰まりするたびに破損するため、ストレーナーを取り付けずに運転してもいいのかとご相談をいただきました。

トラブルの原因

ストレーナーは、冷却塔の冷却水出口側に取り付けられており、循環ポンプに異物が流れ込まないようにするために必要なのものです。目詰まりするからと言って外してしまうと、循環ポンプや設備に異物が混入することになります。

冷却塔(クーリングタワー)の下部水槽に取り付けられたストレーナーは、メーカーによって樹脂製が付いている場合があり、冷却塔に溜まったゴミなどで目詰まりすると、循環ポンプの吸込み圧力による吸引力で破損します。

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トラブル改善のご提案

冷却塔の内部にはどうしても汚れが堆積するため、ストレーナーの目詰まりは定期的に清掃を行っても発生します。そこで、樹脂製よりも頑丈なステンレス製のストレーナーに交換することをご提案しました。別作で作るため樹脂製と比べると高くなりますが、目詰まりしても強いため破損は無くなりました。

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冷却塔(クーリングタワー)に取付けたステンレス製ストレーナーです。問題なく取り付けることができました。

まとめ

ストレーナーは配管などに取付け異物を捕捉するために使用します。しかし、冷却水は汚れも多く混入しているため、頻繁に掃除を行わないと目詰まりが起こります。一部のメーカーの冷却塔(クーリングタワー)では樹脂製が使用されているため、破損しやすいことがよくあります。

基本的には、冷却塔の下部水槽に取付けられたストレーナーは、月に1回清掃することをおすすめします。定期清掃によって目詰まりによる冷却水の水量低下も防ぐことができます。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「冷えない」「流れない」「詰まる」その時の不安を、すぐに解消できる存在でありたい。工場の安定稼働を陰で支える“縁の下の力持ち”として、冷却塔の管理に取り組んでいます。
このブログでは、専門的な内容をわかりやすく嚙み砕き、設備担当者の方がすぐに活かせるヒントを発信しています。
対応エリア:九州北部(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分)

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