株式会社セールスエンジ

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Vol.37 「冷却塔の水処理薬剤が急減!?」ポンプ液漏れの原因と対策法

お客様のお困り事

冷却塔の点検先で、水処理薬剤のタンク残量が極端に減っているのを発見しました。毎月の点検ではタンクの残量を確認しており、先月と比べ減り方が多いため、お客様へ報告しました。

このままでは薬剤の使用量が増え、冷却水中での薬剤濃度も高くなるため、早急に対処して欲しいとのご依頼をいただきました。

トラブルの原因

目視ではタンクなどから液漏れは確認できませんでした。これまでの経験から、薬注ポンプのホース先端についているサイフォン止めチャッキ弁の逆止機能が効かず、液漏れしている可能性が考えられました。

トラブル改善のご提案

薬注ポンプも年数が経っており、消耗部品の交換をご提案しました。

具体的には、ダイヤフラム弁、サイフォン止めチャッキ弁、薬品ホースを交換します。

ダイアフラム弁は、破損すると薬液が吐出しなくなりますので5年程度で交換が必要です。

サイフォン止めチャッキ弁と、薬液ホースも新品と交換しました。

まとめ

水処理薬剤が微量に漏れている場合は、気づきにくいことが多いです。日常的にタンクの残量を点検し、薬剤の減り方をチェックすることで、漏れに気づくことができます。

また、薬剤の吐出不良を防ぐために、定期的に部品交換を行うことをおすすめします。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「冷えない」「流れない」「詰まる」その時の不安を、すぐに解消できる存在でありたい。工場の安定稼働を陰で支える“縁の下の力持ち”として、冷却塔の管理に取り組んでいます。
このブログでは、専門的な内容をわかりやすく嚙み砕き、設備担当者の方がすぐに活かせるヒントを発信しています。
対応エリア:九州北部(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分)

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