なぜ冷却塔から水が溢れるのか?原因と解決策を徹底解説
こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却塔(クーリングタワー)の上部から水が溢れる原因とその対策について詳しく解説します。この問題は安全上のリスクを伴うため、迅速な対応が求められます。
冷却塔の水溢れ原因
上部散水槽の役割と機能障害
冷却塔の上部に設置されている散水槽は、充填材に水を均等に分散させるための重要な構造部品です。この散水槽から水が溢れる主な原因は、穴の詰まりです。水の流れが阻害されると、溢れ出し、周囲が水浸しになることがあります。
散水槽の詰まりの主な原因
- スケール屑: 水中のカルシウムやマグネシウムが析出し、硬い層を形成します。
- サビの屑: 腐食した配管から剥がれ落ちるサビが穴を塞ぎます。
- ヘドロ: 藻の増殖が進むと、生じるヘドロが散水槽の穴を塞ぎます。
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解決策と予防
散水槽のメンテナンス
散水槽の穴の詰まりを解消するためには、定期的な清掃が必須です。詰まりを発見した場合は、スケール屑やヘドロを丁寧に取り除き、水の流れを確保することが重要です。
効果的な水質管理
水質が原因で発生する問題を避けるため、水処理薬剤を使用してスケールの形成を防ぎ、藻の繁殖を制御することが推奨されます。これにより、散水槽の機能を長期にわたり維持することができます。
動画で解説
YouTubeでの動画では、冷却塔の上部散水槽の詳細な役割とメンテナンス方法をさらに深掘りしています。ぜひご視聴ください。
まとめ
冷却塔からの水溢れは、散水槽の適切な管理と水質の維持によって防ぐことができます。定期的な点検と予防措置を実施し、効率良く安全な冷却塔運用を目指しましょう。
ご一読くださりありがとうございました。