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冷却塔トラブル改善プロ

冷却塔の水処理薬剤測定:現場での即時対応が可能に!

こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却水の水処理薬剤の現場測定についてお話しします。冷却水に水処理薬剤を添加する際の測定方法、現場での利点、そして従来の方法との違いについて詳しく説明します。

冷却水と水処理薬剤の測定

冷却水に水処理薬剤を添加する際、その濃度を正確に測定することが重要です。一般的には、冷却水のサンプルを採取し、分析センターで詳細な分析を行います。しかし、分析結果が手元に届くまでには2~3週間かかることが多く、この間に適切な対応ができないことが課題となっていました。

現場での測定の利点

現場でポータブル測定機器を使用することで、即座に薬剤の濃度を測定できるようになりました。この方法では、分析センターの結果と若干の差はありますが、ほぼ正確な値が得られます。現場での測定は、迅速な対応を可能にし、管理がしやすくなります。

タイムリーな調整

測定結果に基づいて、その場で薬剤の添加量やポンプの設定を調整することができます。濃度が高すぎる場合は添加量を減らし、低すぎる場合は増やすことで、無駄を防ぎトラブルを予防できます。また、薬剤が検出されない場合は、トラブルが発生している可能性があると予測できます。

現場での使用状況

現在、当社が管理している冷却水の現場の約9割でこの現場測定タイプを使用しています。この測定タイプにより、管理がしやすくなり、トラブルの回避にも効果的です。

従来の方法との違い

従来は現場での即時対応ができなかったため、測定結果を待つ間にトラブルが発生することがありました。しかし、現場測定タイプの導入により、薬剤を切り替える必要がある場合でもタイムリーな調整が可能になりました。

動画で解説

YouTubeの動画では、冷却水の水処理薬剤の現場測定について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

現場での水処理薬剤の測定は、迅速で効果的な管理とトラブル回避に非常に役立っています。これにより、冷却塔の安定稼働を実現し、設備の長寿命化にも寄与しています。

ご一読くださりありがとうございました。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本製造業の生産性向上に貢献する」を理念に、冷却塔の水質管理やメンテナンスで工場の安定稼働を支える専門家。ブログでは、冷却塔や水処理に関する役立つ情報を発信しています。
冷却塔のトラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

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