株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
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Vol.50 冷却水中の薬剤濃度低下の原因と対策:定期的な点検の重要性

お客様のお困り事

毎月の水質分析により、冷却水中での薬剤濃度が低いことが判明しました。この状況をお客様に報告し、濃度低下の原因を調査することになりました。

トラブルの原因

薬注ポンプ(ダイヤフラムポンプ)からの吐出量が減少していることが原因として考えられました。そのため、各部の点検を行ったところ、薬注ポンプの吸込み側に取付けられているフート弁のストレーナーが目詰まりしており、薬剤を吸い上げることができない状態であることが分かりました。

薬注ポンプの構造について、詳しくはこちらをご覧ください。

トラブル改善のご提案

フート弁を分解し、目詰まりしていたストレーナーの清掃しました。

また、薬液ホースも劣化しており、内部が詰まっている可能性があったため、新品に交換しました。

これにより、各部品の清掃と薬液ホースの交換を実施いたしました。

まとめ

水処理薬剤の濃度管理は非常に重要です。薬注ポンプの不具合によって薬剤濃度が低下する可能性があるため、定期的な水質分析とポンプの点検をお勧めいたします。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「冷えない」「流れない」「詰まる」その時の不安を、すぐに解消できる存在でありたい。工場の安定稼働を陰で支える“縁の下の力持ち”として、冷却塔の管理に取り組んでいます。
このブログでは、専門的な内容をわかりやすく嚙み砕き、設備担当者の方がすぐに活かせるヒントを発信しています。
対応エリア:九州北部(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分)

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