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冷却塔トラブル改善プロ

冷却水管理で失敗しないために知っておくべき「電気伝導率」の重要性とは?

こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却水管理における『電気伝導率』の重要性についてお話しします。冷却塔の水質管理でトラブルを防ぐために、この指標を正しく理解し、管理することが不可欠です。この記事では、電気伝導率がなぜ重要なのか、そしてどのように適切に管理すべきかを詳しく解説します。

電気電動率とは何か?

電気伝導率とは、水中で電気がどれだけ通るかを示す指標です。純粋な水は電気をほとんど通しませんが、水中に電解質(イオン)が含まれると電気が通りやすくなります。つまり、電気伝導率が高いほど、水中の不純物やイオンが多いことを意味します。この値は、冷却水の状態を把握する上で非常に重要な役割を果たします。

冷却水管理における電気伝導率の役割

冷却水の管理において、電気伝導率が高いということは、水中に含まれる不純物が増えていることを示します。この不純物が増えると、冷却塔の内部でスケール障害や腐食が発生しやすくなり、設備の劣化や性能低下を引き起こします。したがって、冷却水の水質管理には、電気伝導率を定期的に測定し、その数値が適切な範囲内にあることを確認することが重要です。

スケール障害と腐食のリスク 

スケール障害は、水中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが、冷却塔内部で堆積して固まる現象です。これが冷却効率を低下させ、場合によっては設備の故障につながることがあります。一方、腐食は金属部品が酸化することで発生し、これも設備の寿命を短くします。電気伝導率の管理が甘いと、これらのリスクが増大します。

見た目ではわからない水質の違い

水の見た目だけでは、その質を判断することはできません。クリアで透明な水でも、電気伝導率を測定することで、その中に含まれる不純物やイオンの量を知ることができます。このため、冷却水を管理する際には、目視だけでなく、電気伝導率計を使用して水質を正確に把握することが必要です。

動画で解説

YouTubeの動画では、冷却水管理における電気伝導率の重要性とその測定方法について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

この記事では、冷却水管理における電気伝導率の重要性について解説しました。適切な水質管理を行うためには、この指標を定期的に測定し、スケール障害や腐食のリスクを最小限に抑えることが不可欠です。冷却塔のトラブルを未然に防ぐために、ぜひ電気伝導率の測定を取り入れてください。

ご一読くださりありがとうございました。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本製造業の生産性向上に貢献する」を理念に、冷却塔の水質管理やメンテナンスで工場の安定稼働を支える専門家。ブログでは、冷却塔や水処理に関する役立つ情報を発信しています。
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