冷却塔の安全対策とは?巻き込まれ防止から転落防止までの必須ポイント
こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却塔の安全対策についてお話しします。冷却塔は回転機器のため、巻き込まれや転落防止などの安全管理が欠かせません。特に近年、作業現場での安全基準が厳しくなっているため、徹底した対策が求められています。
巻き込まれ防止のための対策
冷却塔内の冷却ファンは回転しているため、作業者が誤って手を巻き込まれる事故が起きることもあります。これを防ぐため、金網やファンダクトを取り付け、物理的な接触を防ぐことが必要です。
冷却ファン金網とダクトの重要性
多くの冷却塔には、標準で100mmの金網が設置されていますが、このサイズでは手首が入ってしまうため、より細かい目の金網(例えば50mm)にすることで巻き込まれリスクを減らせます。また、1mほどのダクトを設けるとさらに安全性が向上します。
冷却塔のファンに金網を付けた安全対策

冷却塔のファンにダクトを付けた安全対策

転落防止のための上部手摺と散水槽蓋
冷却塔の上部で作業を行う際、転落防止のために手摺や丈夫な蓋が必須です。特に散水槽はFRP製の場合、耐荷重が低く、作業中に破損する恐れがあるため、鋼板製の蓋にすることで安全を確保できます。
散水槽の蓋による二重効果
また、散水槽の蓋は転落防止だけでなく、藻の繁殖を防ぐことで冷却効率を維持し、目詰まりによる冷却不良を防ぐ効果もあります。

動画で解説
YouTubeの動画では、冷却塔の安全対策の重要性と具体的な実施方法について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。
まとめ
冷却塔は巻き込まれや転落のリスクがあるため、適切な安全対策が欠かせません。作業者の安全を守りつつ、冷却塔の機能を維持するために、最適な方法で保護対策を講じることが重要です。安全管理に関する対策を考える際の参考にしていただければ幸いです。
ご一読くださりありがとうございました。
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