中小企業が冷却塔事業に特化して生き残る戦略
中小企業のビジネス戦略について
現在の世の中の状況を見ると、私たちの地域である熊本では、台湾の半導体メーカーTSMCの進出により、景気が良くなっているように思われます。しかし、この影響を直接受けるのはごく一部の企業に限られており、私たちの仕事に関連してくるのはまだ数年先のことのようです。
むしろ、現時点では景気が落ち込んでいると感じることが多いです。こういった時期には、ビジネスで悩みが生じると、どうしても色々なことに手を出したくなるものです。
ですが、中小企業にとって、限られた人財と予算をどう活用するかは非常に重要なポイントです。だからこそ、私たちは自社の強みをしっかりと見極め、それに集中することを大切にしています。
実際、当社では事業を冷却塔(クーリングタワー)に絞ることで、専門性を一層高めています。これまで機械商社として培ってきた知識や経験を活かし、冷却塔分野において他社にはない独自の価値を提供できるよう努めています。こうしたニッチな市場に集中し、鋭い矢を放つような戦略で勝負しています。
とはいえ、事業を絞る決断にはかなりの覚悟が必要でした。選択肢を狭めることは、他のチャンスをあえて手放すということですので、売上に対する不安や迷いもありました。しかし、冷却塔に特化することで専門性を強化し、これまでの経験を最大限に活かすことで、確かな競争力を築けていると実感しています。
やはり、自分たちの強みを信じ、それに集中することが、長期的な成功への最善の道であると感じています。