補助金に頼らないビジネスの進め方
新型コロナウイルスの影響が再び広がり、先行きが不透明な中、補助金の話題を耳にする機会が増えています。その中で、補助金の活用について違和感を感じることがあります。
たとえば、「小規模事業者持続化補助金」。この補助金は、新たな事業を進めるために使った費用を後から補助金として受け取れる制度で、本気で事業を進める事業者にとっては非常にありがたいものです。しかし、よく聞くのは「補助金が採択されたら事業を始めるけど、採択されなければやめる」という声です。
「補助金をもらえなければやらない」という考えでは、事業は成功しません。補助金をあてにしてビジネスを進めるのは、時間のムダです。本当にやりたい事業なら、補助金が出るかどうかにかかわらず進めるべきです。
当社では、「小規模事業者持続化補助金」をこれまでに3回連続で採択されています。その理由は、補助金を目的に動いているわけではなく、既に進めているビジネスを補助金申請の際に具体的に伝えているからです。やるべき事業を進めている中で、たまたま補助金の募集を見つけて申請したら採択された、という流れです。
すでに動いている事業にはストーリーがあります。一方で、「これからやるかもしれない」という段階のビジネスは説得力に欠け、審査する側も疑念を持たざるを得ません。
ビジネスを進めるなら、補助金に頼らずにやるべきです。補助金が出ないとできないような事業なら、最初から手を付けないほうが良いでしょう。補助金は、忘れたころに入金されるもので、当てにしすぎると事業の失敗につながります。
本気で事業を成功させたいなら、まずは自力で動き出す。その姿勢が最終的に成果を生む鍵だと思います。