ホームページは戦略があってこそ活きる
最近、改めて感じるのは、ホームページはあくまで「道具」にすぎないということです。「ホームページを作れば問い合わせが来る」「売上が上がる」というのは幻想にすぎません。それよりも重要なのは、「戦略」をしっかりと持つことです。
自社の商品やサービスを、どのお客様に買っていただくのか。ターゲット顧客を明確にし、その商品やサービスをどのように届けるのか。この戦略が定まっていなければ、どれだけ立派なホームページを作っても効果は期待できません。むしろ、場合によってはホームページ以外の方法のほうが効率的な場合もあります。
広告でホームページにアクセスを集めたとしても、商品やサービスが売れなければ意味がありません。だからこそ、売るための戦略が必要なのです。
ホームページは、正しい戦略のもとで活用すれば、驚くほどの力を発揮します。しかし、戦略を間違えると、築き上げてきた企業ブランドの価値を失墜させる危険もあります。特にホームページは情報の伝わり方が非常に速いため、良い情報も悪い情報も一瞬で広がる可能性があります。だからこそ、良い情報を素早く届けるための戦略をしっかりと練ることが重要です。
さらに、ホームページで失敗しがちなパターンとして、経営者がホームページの役割を理解していない場合があります。社員に丸投げし、さらにその社員がホームページ制作会社に丸投げする。この流れでは、ほぼ失敗します。制作会社の仕事はホームページを作ることであり、商品やサービスを売ることではありません。売るのはあくまで自分たちの仕事であり、そのための戦略を考えるのは社長の仕事です。
戦略を誤ると、結果的に社員を不幸にしてしまうこともあります。ホームページの活用は奥が深く、適切な戦略があって初めてその力を引き出せるものだと、改めて実感しています。