商社不要論に負けない「価値を提供する商社」を目指して
不況になるたびに聞こえてくる「商社不要論」。コロナ禍で経済が沈む中、この論争が再び再燃しています。
当社はもともと機械商社として、工場のお客様に産業機械を販売するところからスタートしました。しかし、右から左へと機械を売るだけの商売では、安ければどこから買っても同じと見なされてしまいます。それでは商売は成り立たない。そんな思いから、当社は「脱商社」を掲げ、機械メーカーが提供できないサービスを自ら手掛けるよう取り組んできました。
社名の「セールスエンジ」は、セールスエンジニア(技術営業)を意味します。これは、モノではなく「価値」を売る商社でありたいという思いを込めたものです。
確かに、購買の立場から見ると、「商社は不要では?」と思われることもあるでしょう。しかし、工場の現場にとっては、機械商社が欠かせない存在であることも事実です。商社には、大きく分けて2つのタイプがあります。一つは購買寄りの営業で「モノを売る商社」、もう一つは現場に足を運び、お客様の困りごとを解決する「価値を売る商社」です。当社が目指すのは後者です。
とはいえ、「商社脱却」を掲げてきたものの、すべてを手放すのは容易ではありません。事業にはライフサイクルがあり、既存の事業に執着していると、いずれ衰退します。新しいビジネスは、古い慣習や商流、売上に貢献しなくなった商品を捨てるところから始まります。これを実行しなければ、新たなステージには進めません。
コロナ不況は当社にとって最大のチャンスです。当社の経営理念はこう掲げています。
「セールスエンジニアとして、お客様の”困った”を解決する。機械技術商社として、モノではなく価値を提供し、お客様企業の生産性向上を通じ、社会に貢献できる企業であり続ける。」
厳しい時代だからこそ、企業は成長することができます。お客様や取引先から「セールスエンジじゃないとダメだ」と言われる存在を目指し、これからも挑戦を続けていきます。