商流の変化と新しいチャンスをつかむために

ここ数年、商売の流れが大きく変わりつつあるのを肌で感じます。私たちの業界には「商流」という、昔ながらの商売のルールがありました。たとえば、「このメーカーの機械は、この商社経由で購入する」といった暗黙の了解が存在していました。しかし、今ではその枠組みだけでは商売が成り立たなくなってきています。

お客さま側にも選択肢が増え、メーカー代理店だからといって、簡単に注文がもらえる時代ではありません。今日、まさにそれを実感する出来事がありました。「もう、あのメーカーの機械は、うちに注文が来ることはないだろう」と思う状況に直面したのです。

もしこれが4～5年前であれば、大きな問題に直面していたかもしれません。しかし、私たちはこのような事態に備え、事業転換を進めてきました。特定の商品や特定のお客様に依存するリスクを減らし、新しい取り組みや市場開拓を積極的に進めてきたことが功を奏しました。

商売において、依存度が高い状態は危険です。長年安定して取引を続けてきたお客様であっても、突然取引がなくなったり、拠点が海外に移転したりする可能性があります。こうした変化に対応できる準備が、事業の持続性を支える鍵だと痛感しています。

「備えあれば憂いなし」という言葉の通り、新しいお客様の開拓や商品の開発、さらには新しい挑戦を続けることが、時代の変化に対応するためには不可欠です。そして、こうした変化は「次に進むチャンスが来た」と捉えることが大切です。

これからも柔軟に、そして前向きに、新たな可能性を探り続けていこうと思います。変化を恐れず進むことで、新しい道が必ず開けるはずです。