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事業承継は「第二創業」――未来をつなぐ準備の大切さ

地元の商工会議所で開催された事業承継セミナーに参加してきました。「もう引退の準備ですか?」なんて冗談を言われましたが、まだまだ元気なので、その予定はありません。ただ、経営者としていつか必ず訪れる「引退」に備え、事業承継について考えることは重要だと改めて感じました。

事業承継は簡単なことではありません。後継者がいなければ、事業を続けること自体が難しくなります。私自身、創業者としてゼロから会社を立ち上げた苦労や、お客様を獲得するための努力を身をもって経験しました。創業時は売上ゼロからのスタートで、0を1にするのは本当に命がけの戦いでした。

しかし、後継者の場合は既に会社があり、顧客も売上もある状態からのスタートです。この違いが、お客様や事業に対する感謝の感じ方に影響を与えるのではないかと思っていました。実際、後継者にとって「創業経験がない」という点は、どうしようもないコンプレックスとなり得ることを知りました。経験したくてもできない――それが後継者たちの悩みだと聞きました。

しかし、セミナーを通じて新しい視点を得ました。事業承継は単なる引き継ぎではなく、新しい挑戦へのスタート、「第二創業」のようなものだということです。既存事業を守るだけでなく、新規顧客の開拓や新商品の開発、新分野への挑戦を通じて、後継者自身が新たなビジョンを描き、事業を発展させることが重要です。

このセミナーを通じて、事業承継に必要な準備は早ければ早いほど良いと実感しました。自分が元気なうちに、後継者が自分なりの挑戦を通じて事業を理解し、育てられる環境を整えることが、成功する承継の鍵だと思います。

事業承継は未来をつなぐための大切なプロセス。後継者が描く「第二創業」のビジョンが、新たな成長の原動力になることを期待しています。まだまだ先の話だと思っていましたが、今からできる準備を始める必要があると感じた1日でした。

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