現物から部品を作る難しさと落とし穴
機械部品の製作依頼で、「現物を見て同じものを作ってほしい」という相談をよくいただきます。図面がないことも珍しくなく、現場に伺って寸法を測り、そこから製作していく流れです。
長年、さまざまな機械部品を取り扱ってきたので、こうした仕事は得意なほう。ただ、当然のことながら、間違いがないように細心の注意を払います。寸法を詳細に測り、図面を起こし、念入りに確認。それでも、思わぬ落とし穴があるんです。
工場の機械は狭い場所に設置されていることが多く、経年劣化で部品が摩耗し、寸法が変わっていることもあります。そのため、正確に測ったつもりでも、いざ完成して取り付けようとすると「ん?なんか違う…」ということが起こるんです。
今日も一つ失敗してしまいました(;’∀’)
現物から部品を作るのは、手間もコストもかかるうえ、時には赤字になってしまうことも。でも、それでもやるしかない。こうした経験を積み重ねながら、より精度の高い仕事を目指していくしかないんですよね。