人見知りでも、気づけば距離は縮まる
新しいお客様とお付き合いが始まると、なかなか馴染めないことが多い。見た目はすぐに打ち解けそうに見えるかもしれないが、実は人見知りなのだ。
特に転勤などでお客様が入れ替わると、また一から信頼関係を築く必要がある。半年ほど前に転勤されてきたお客様も、なかなか馴染めず、話す機会も少なかった。
真面目そうな印象を受けていたこともあり、距離を縮めるきっかけもなく、正直なところ、私自身も少し避けていたのかもしれない。
ところが、最近になって、お客様の方から声をかけていただくようになった。そのきっかけは、なんとクレームだった。
注文いただいていた商品の納入で、大きな荷物を運送会社が急に届けてしまい、荷下ろしができずにご迷惑をおかけした。
「すみませんでした!」と謝罪しつつ対応していたところ、その一件を境に、急にさまざまな仕事の相談をいただくようになった。
「杉山さん、うちの機械のこと分かりますか? この仕事も頼んでいい? あれもお願いしていい?」
転勤してきて、取引先の誰に何を頼めばいいのか分からず困っていたとのこと。
もっと早くこちらから声をかけるべきだったと反省。こういうところが、人見知りの弱点だ。
そして、ついにこんな言葉をいただいた。
「他社に言ってもやってくれないんで。杉山さん、あなたが早い者勝ち。全部お願いしますね!」
ありがたい話だ。他の商社さんがまだ馴染めないうちに、一気に距離を縮めるチャンス! しっかり信頼関係を築いていこう。