トラブルはチャンス!現場で学び続けた15年の軌跡
今週は機械据え付けのため、現場に付きっきりの毎日。今回は、長さ30mもある既設の「粉状製品を運ぶコンベヤ」の撤去・更新工事を行っており、スーパーバイザー(SV)として現場に立っています。
このコンベヤ、実は15年前に導入された設備。当時、私は前職で営業担当を引き継ぎ、大口のお客様を任されました。しかし、何も知らされないままの引き継ぎで、いきなりトラブル対応に追われることに。
「またトラブって生産できない!すぐに出てこい!」
状況も分からず、前任者に聞いても「任せたから好きにやって」と突き放される始末。逃げるわけにもいかず、毎日現場に通いながらトラブルの原因を探りました。
真実は現場にあり。機械の構造は意外と単純。
調べていくうちに、そもそも納入前の仕様打ち合わせに問題があったことが判明。お客様の求める使用方法と、提案したコンベヤの仕様が合っていなかったのです。納入後、対症療法的な改善を繰り返すうちに、状況はますます悪化。最終的には前任の担当者も逃げ出し、お客様との信頼関係は最悪に…。
精神的にもキツい時期でしたが、入社したばかりでこうした経験ができたのは、今となっては貴重でした。この頃から 「トラブルはチャンス!」と考え、最後まで絶対に逃げない と決めました。
その後、地道な改善策が実を結び、10年以上ノントラブル。信頼を回復し、2号機の注文をいただき、そして今回の更新工事へとつながりました。
プラント設備は、機種選定のわずかなミスが大きなトラブルを引き起こす。私たちが扱う機械はすべて一品一様だからこそ、お客様の希望する仕様をしっかりと把握することが何より大切です。
今回の更新でも、新たに改善を加えました。試運転が終わるまではまだまだ気が抜けませんが、最後まで責任を持ってやり遂げます!