株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
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最新設備の歯医者で感じた違和感と学び

数週間前、突然の頭痛、肩こり、そして顔の痛みに襲われ、原因が分からないままとりあえず歯医者に行くことにしました。もしかすると歯が原因かもしれない、そんな直感だけで近所に新しくできた歯医者へ足を運びました。

診察室に入ると、目の前に広がるのは最新式の設備の数々。そして、若い歯科衛生士がズラリと並ぶ光景に、思わず「ここ、かなり儲かってるな…」と感じました。診察が始まると、レントゲンを撮り、さらに口の中をさまざまな角度から撮影。まるで歯が丸裸にされたような気分になり、少し恥ずかしくなりました。

「頬のあたりが痛くて、歯が原因かもしれないと思いまして」と先生に伝えると、
「どの歯が悪いのか分かりませんね。とりあえず抗生剤を飲んで様子を見てください」とのこと。

なんともあっさりした診断でしたが、処方された抗生剤を飲むと数日で痛みが引いたので、一安心。せっかく歯医者に来たのだから、この機会に虫歯の治療をしようと決め、通うことにしました。

最初の治療は歯石除去だけで終了。あまりにもあっさり終わったので、「えっ、これだけ?」と思いましたが、まあよくある流れだろうと納得。そして最後に先生が一言。
「治療の跡が古いですね。今どきこんな治療はしませんよ。全部やり直しましょう。残っている親知らずも抜いた方がいいですね。次回までに考えておいてください」

正直、そんなこと急に言われても戸惑います。私はただ、ちょっと歯が痛かっただけなのに…。

そして迎えた次の診察日。また歯石除去が始まりましたが、今回は明らかに経験の浅い歯科衛生士が担当。ゴリゴリと雑な手つきで進められ、「ちょっと下手だな…」と内心思いつつも我慢。ようやく先生が登場し、口を開けた瞬間にまた一言。
「いまどき、こんな治療しませんよ。そろそろリフォームの時期ですよ。全部やり直す方向でいいんでしょう?」

さすがに、ここまで何度も自分の歯を否定されると、イラッとします。
「いやいや、虫歯があればそれを治してもらうだけで結構です」と伝えると、
「そうですか。それなら虫歯が痛くなってから治療すればいいでしょう。今日で終わりにしましょう」とあっさり診療終了。

正直、歯の詰め物を全部やり直したら、どれくらい費用がかかるのか? 何回通うことになるのか? と考えると恐ろしいものがあります。そして、豪華な設備を持つ歯医者ほど要注意なのかもしれない、という教訓を得ました。

結果的に、頭痛は治ったのでよかったですが、この歯医者に再び行くことはないでしょう。歯医者に限らず、リピーターを大切にしないビジネスは長続きしないと思います。何か大切なものを見失っているような気がしました。

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