機械商社の本当の仕事――搬入から設置、そしてその先へ
梅雨の合間を縫って、プラントで使用される冷却機器の搬入に行ってきました。新設工場では工事が急ピッチで進められており、朝一番に10tトラックいっぱいに積まれたクーリングタワーが現場に到着しました。
まずは、輸送中のダメージがないか入念にチェック。問題なし! そして、クレーンでの荷卸し準備が始まり、職人さんに適切な吊り方を伝えます。「吊り上げた際に倒れないように、安全第一でお願いします!」と念押し。重量物なので、落としてしまえば大惨事です。慎重に、慎重に。
屋外設置の機器なので、指定の位置に慎重に降ろし、レベルを確認しながらアンカー固定。最後に、もう一度機器の損傷がないか周囲を見回してチェック。およそ2時間で、すべての搬入作業が完了しました。
私たちは機械商社ですが、販売した機器の搬入時には、たとえ車上渡しであっても必ず現場に立ち会います。というのも、荷卸しの際には作業者の方からさまざまな質問を受けるからです。「機械の吊り方はどうすればいい?」「重量は何トンある?」「配管の接続位置はどこ?」などなど。こうした問いにその場で対応し、わからないことは取扱説明書を確認したり、メーカーに問い合わせたりしながら、的確に答えていきます。
そのため、よく据付業者さんから「メーカーの方ですか?」と聞かれることもあります。いえ、ただの機械商社です(笑)。でも、お客様と一緒に現場で仕事をするのが何より楽しいんです。
商社は単に機械を販売するだけではなく、設置して問題なく稼働すること、そしてその後のメンテナンスまで見届けることが大切だと思っています。それが、私たちの考える“機械商社の仕事”です。