価格競争には負けても、信頼では負けない!価値を提供する商売
自分では得意としている商品があり、その知識では他社に負けない自信がある。でも、なぜか一度も大口の注文をもらったことがない。しかも、特定の一社ではなく、いろいろなお客様で同じ状況が続いている。
問い合わせや相談事は真っ先にうちへ来るのに、最後の最後で他社に安売りされて失注。
今日も、大口の注文を一旦いただいたものの、またもや競合に大安売りされて失注…。
え〜クソまたか!
このメーカーとは本当に相性が合わない。久しぶりに、えらく悔しい思いをした。
お客様も、注文をしたくないところにしなければならず、同じように悔しそうだった。
「顔も出さないし、見積もりに何週間もかかるくせに、最後の最後で金額だけ安くしてくる。こんな金額を出すなら、最初から引き合いを出さなければよかった。一生懸命に対応してもらっていたのに、本当に申し訳ないです。」
「気にしないでください。うちも赤字では注文は受けられませんし、お客様にも損してまで買ってほしくありません。」
「見積もりをそこに出さないと、なぜちゃんと引き合いを取らないのかと言う人がいるんです。でも、その代わりに、他のメーカーの商品は全部、杉山さんに発注させてもらえませんか?」
このお客様は、うちが営業に行くまで、何でも困っている状態が当たり前だった。
見積もりは数週間待つのが普通、技術的な相談も満足にできず、納期対応もままならない。
やっぱり、価格ではなく価値を売ることが大切。
安売りする時間があるなら、お客様が抱える問題を解決することに全力を尽くす。
これがうちの商売に合っている。
さあ、頑張ろう!次だ次!