株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
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価格競争は苦手…安く受注して儲かる仕組みに違和感

半年以上前、歩留まりが悪い生産ラインの改善について相談を受けた。製品を見て、現場を確認し、お客様の使い勝手を考えながら機械を提案。すると、歩留まりの改善によって利益が向上する見込みが立ち、設備投資の予算が承認された。

ここまでは順調だった。

ところが、金額が大きくなると 1社購買ができない時代。発注直前になってライバルの機械メーカーが現れ、2社競合の流れに。

うちで話を進めていたのに、あまりにも他社の見積りが安く、お客様も困惑気味。こちらで原価を計算しても、とても利益が残る価格ではない。しかも、遠方から九州まで打ち合わせや工事をするとなると、完全に赤字になる金額。

それでも、お客様は「注文をお願いしたい」と言ってくださる。

最近、この手の 極端に安い見積り を出す機械メーカーが増えているらしい。いざ発注すると、要求していた仕様が満たされず、後から追加費用の見積りが続々と出てくるケースが多いとのこと。

「みんな商売が上手ですね。価格競争で安く受注して、後の追加で儲かるなんて。」

うちはそんなやり方はできない。

一度きりの商売なら、それでもいいのかもしれない。でも、そんなことをしていたら お客様と長く付き合うことはできない。

今回の案件も、そんな 不穏な空気 が漂っている。

競合見積りで、本当に得をするのは誰なのか?お客様?

なんだか、一番安く注文を受けた業者が最終的に儲かる仕組みになっているような気がしてならない。

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