株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
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緊急トラブル対応!プラント停止を1日で復旧させた機械商社の本領発揮

仕事も終わり、早めに帰ろうかと思っていた矢先、携帯に着信が。

「こんな時間に?」と思いながら出ると、お客様からの緊急連絡だった。

「遅くにすみません。杉山さんが納入した機械じゃないんですが、他社から購入したものが壊れてプラントが停止しました。すぐに復旧しないと製品の出荷が遅れてしまい、大変なことになるので助けてほしいんですが…。」

聞けば、このお客様にはうちの機械を何十台も納めているが、壊れたのは 訳あって他社(別の商社経由)から購入した1台。しかも、以前から 能力が合っておらず不具合が出ていた という。

「どげんかせんといかん。ちょっと待ってください、折り返し連絡します。」

機械の 特殊な減速機が破損 している様子。メーカーへ連絡を取るが、就業時間外で電話は留守電。社内にはまだ誰かいるはず…と思い、【緊急】とタイトルをつけてメールを送信。

すると、すぐにメーカーから電話がかかってきた!

「壊れたのは、あの1台ですか?」

「そうです。うちの納入機の中で、同じ能力のものはありませんか?分解してギヤモータを外して流用できれば…。」

「調べましたが、適合するものがありません。あれば回すんですが…。」

ギヤモータはメーカーも購入品なので 特注仕様 になっている。通常納期 1ヶ月以上、しかも 440V仕様 だから特に時間がかかる…。最悪の状況だ。

しかし、その瞬間 あることを思い出した。

「そうだ、うちに440V仕様の在庫がある!!」

以前、機械の能力変更の際に選定ミスで 在庫になっていた ギヤモータが1台あった。ギヤ比も取り付け寸法も違うが、とりあえず機械を動かすことはできる。

「うちの在庫を使って、なんとかしましょう!」

メーカーも「一日でも早く納入できるように調整します」と即対応。困った時に動いてくれるメーカーだからこそ、こちらも全力でサポートする。

翌朝、一番でお客様の元へ

お客様の社内でも対策を検討し、工場内のギヤモータを総点検 されていたが、適合するものはなし。

「うちに古い在庫があったので持ってきました。これを使って何とかしましょう。」

取り付けるには 専用の部品が必要。その場で図面を描き、材料を手配。機械加工屋へ飛び込みでお願いすることに。

「すんません、大至急で部品を作ってください!」

「今すぐは無理だけど、明日までならなんとかなる。」

頼れる加工屋さんの協力で、明日には部品が完成することになった。

その間にメーカーからも連絡が入り、「現場を確認したい」と申し出があったため、急遽合流。

実際に機械を見て、原因は 無理な改造による能力不足 であることが判明。

メーカーも「ご迷惑をおかけしました」と恐縮していたが、

「気にしないでください。お客様が困っている時に放っておけませんから。」

と伝え、トラブル対応はチーム戦 だと改めて感じた。

翌日、部品完成→機械復旧へ

加工屋さんから「部品ができた」と連絡が入り、すぐに受け取りお客様の元へ。

在庫のギヤモータにセットすると、超バッチリ!

うちの役目はここまで。あとはお客様が徹夜で交換作業を行い、プラント復旧へ。

そして翌朝…

朝一番で携帯が鳴り響く。

「マジか…うまくいかなかったのか?」とドキドキしながら出ると…

「無事にプラントが復旧しました!杉山さんのおかげで本当に助かりました!!」

お礼の電話だった。

聞けば、他社が対応した場合は納期2ヶ月 かかると言われていたらしい。たった1台の機械部品が原因で プラント停止=莫大な損害 になるというのに、なんと呑気な対応をする商社なのか…。

結果として、実際にプラントが停止したのは1日だけ。生産への影響はほぼゼロだった。

うちの仕事は 機械を売ることではない。お客様の仕事を支えること。

「機械商社」として、物ではなく価値を売る。

そのことを改めて実感した出来事だった。

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