営業のスピードとしつこさのバランス—お客様目線を忘れずに
「○○メーカーは、ホームページから1回カタログをダウンロードしただけで、しつこく連絡してくるから嫌いなんですよね」
お客様のこの言葉に、ちょっと驚きました。私も以前、そのメーカーのカタログをダウンロードしたことがあり、その直後に電話がかかってきて「早っ!」と思ったのを覚えています。業界でも高収益を上げている機械パーツメーカーだけあって、営業のスピードがすごいなと感心していたのですが、お客様の感じ方は全く違っていたようです。
確かに、しつこく「買って買って」と迫られると、お客様は逆に引いてしまいます。一方で、問い合わせをしたのにカタログすら送ってこないメーカーは、せっかくのチャンスを逃しているという意見もありました。結局のところ、営業のスピードは大事だけれど、お客様が求める対応の仕方を見極めないと、せっかくの商談も逆効果になってしまうということですね。
うちでもホームページからの問い合わせには超スピード対応を心がけていますが、ついつい色々聞こうとしすぎて、お客様に「ウザッ」と思われていることがあるかもしれません。スピードだけでなく、お客様の立場になって、適度な距離感で対応することの大切さを改めて考えさせられました。