6年ぶりの問い合わせ!お客様とのご縁を大切にする営業スタイル
今日は、以前勤めていた会社でお付き合いのあったお客様から、6年ぶりにお問い合わせをいただきました。独立してからは、「お客様を奪った」と言われるのが嫌で、あえて営業には行っていませんでした。売上は欲しかったですが、後ろ指をさされてまで儲けようとは思いません。
ところが、今年の初めに以前の勤め先がほとんどの既存顧客へ営業に行っていないことが判明!それならばと、新規取引のお願いに何度か訪問させてもらっていました。しかし、6年間の空白期間があると、すでに他の商社さんとの取引が確立されており、「今は間に合っています」で話が終わることばかり…。
ましてや、大手企業なので取引口座もない。新規でお客様から引き合いをいただくのは、本当に難しいですね。お客様のニーズが見えないと、うまく提案営業もできません。そんな中で、お客様の方から電話が!
「杉山さんのところで、できるかできないかわからんけど、見積もりをお願いできんですか?」
「何でございましょ〜〜〜!できるかどうか分かりませんが、すぐに伺います!」
待ってました!こういう時は即行動、すぐに打ち合わせへ飛んでいきました。話を伺うと、なんと結構大きな案件!「とりあえず予算取りなんでザックリでいいよ。何ならプラントで使う機器を全部見積もって」とのこと。
具体的なプラントの内容はまだ煮詰まっていない状態。一般的に商社はメーカーに丸投げするため、内容が煮詰まっていないと見積もりできないものですが…これは、他の商社が見積もりを断った案件だなとピンときました。チャンス到来です!
プラント設備の予算取りは、本当にザックリでいいんです。でも、その見積もりがそのまま予算化され、実行につながることも多い。だから、安すぎても高すぎてもいけません。経験や実績をもとに、最適な金額を弾くしかありません。幸い、今回の依頼は得意分野だったので、「ザックリでよろしければ、見積もりをまとめてきます」と言って案件をいただきました。
お客様からの問い合わせは、いつも何らかの問題を抱えています。だからこそ問い合わせがあるのであって、自分で解決できるなら連絡は来ません。どんなに些細な問い合わせでも断れば、その話は他社へ行きます。そして、他社が問題を解決してしまえば、うちには二度と問い合わせが来なくなります。
だからこそ、私はお客様からいただいたお話は絶対に断りません。たとえ今回の見積もりが予算取りで、結果的に実行されず無駄になる可能性があっても、一生懸命取り組みます。商売は「サービスが先、利益は後」。まずは、お客様が困っていることを解決することが最優先です!