熊本で冷却塔トラブル多発の理由とは?設備導入前にやるべき水質チェック
熊本に新たに進出された企業様から、「冷却塔の水質トラブルについて相談したい」とのお問い合わせをいただきました。
お話を聞くと、同じ設備を他の地域でも使っているのに、熊本だけやたらと水垢(スケール)による配管の詰まりが多発しているとのこと。「なぜ熊本だけ…?」とお困りのご様子。
熊本の水は“地下水由来”。だからトラブルが起きやすい
実はこれ、熊本ではよくある話なんです。
熊本の水道水は地下水を水源としており、自然のフィルターを通ってきた分、多くのミネラルを含んでいます。つまり「天然水」としては美味しい反面、冷却水やボイラー水として使うと、配管にスケールがこびり付きやすくなる。
このスケールがどんどん蓄積されていくと、冷却効率が下がったり、最悪の場合は配管が詰まったりして、大きなトラブルにつながってしまいます。
設備導入前に“水質チェック”をおすすめする理由
まずは、現地の水質をサンプリングして分析を行い、どのような水質なのかを把握することが大切です。設備に使用できるレベルなのか、あるいは処理が必要なのか、判断する材料になります。
ご依頼いただければ、水質分析も対応可能です。分析結果をもとに、どのような水処理が必要かを提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
九州全体にも共通する“火山性地質”の影響
熊本に限らず、九州全体は火山性地質のため、水にはシリカ(ケイ素)などの成分が多く含まれる傾向があります。このシリカもまた、スケール障害の原因になります。
特に、最近では半導体関連の設備導入が進んでいますが、こうした繊細な設備にとって水質の影響は致命的になりかねません。
だからこそ、新しく設備を導入する際には「水質チェック」を事前にやっておくことが重要です。
トラブルが起きてから対策するより、先に水質を把握して、適切な水処理を行っておいた方が、結局はコストもリスクも抑えられます。