予算取りの見積りで、全力を求められると消耗する
「予算取りだから概算でいい」と言われ、まずは口頭で回答しました。
現場の流れとして、目安が欲しいのは分かります。
その後、正式な見積り依頼が来たので確認すると、やっぱり予算取り。
しかも、うちから購入する確率はかなり低いとのこと。ここまで分かっているなら、こちらも判断は早いです。今回はお断りしました。
見積りは無料サービスではありません。時間も知恵も経験も詰まっています。
本気で向き合ってくれる方とだけ仕事がしたい。
もう機械の販売は辞めました。だからこそ、こういう線引きはハッキリします。
「予算取り」と最初に言ってくれれば、お互いラクになる
予算取り自体が悪いわけではありません。問題は、予算取りなのに購入前提の温度感で、全力の見積りを求められることです。
この前提が共有されていないと、やる側はどうしても消耗します。
だから依頼する側は、最初にこれだけ伝えてほしいんですよね。
「今回は社内の予算取りで、購入するかはまだ決まってないんですよ」
この一言があるだけで、受ける側の意識はかなり楽になります。概算金額での提示でいいのか、条件付き概算にするのか、どこまで詰めるべきか。段取りを現実的に考えられるからです。
特殊な機械は、見積りの前に設計が必要になることがある
機械の見積りは、数字を並べるだけじゃ終わりません。
特殊な機械になると、前提条件を固めるために設計が必要になることもあります。設計して、条件を詰めて、そこから積算に入る。ここまでがセットです。
積算も簡単じゃありません。部材、工数、外注、輸送、現地条件。全部を読みながら見積積算するので、見積りだけでも数週間かかることがあります。
それなのに、最後に「予算取りでした」となると、労力が行き場を失う。これはやっぱりムダになります。
だから、選ぶのも経営。断るのも経営。
限られた時間と力は、本気で進める案件に使う。それが、会社を守る判断だと思っています。
機械関係の仕事は、こんなことが多いこともあり、縮小した理由のひとつです。

