値引きしない会社になるために、うちが大切にしていること
うちは、ほとんど値引きをしません。
昔、機械商社をしていた頃は、値引きが当たり前でした。
ライバルも多く、最後は価格勝負。
安くしなければ、仕事が取れない世界でした。
「もう少し安くなりませんか」
「他社はこの金額でした」
そんな話もよくありました。
もちろん、その時はそれが普通だと思っていました。
でも、今になって思うのは、価格で選ばれる仕事は、やっぱり価格で比べられるということです。
安くして仕事を取っても、次にもっと安い会社が出てくれば、そちらに流れてしまう。
そこに技術や対応力があっても、最後は金額だけで判断されることもあります。
これは、なかなか苦しい戦い方です。
今は、考え方を変えました。
「うちじゃなければできない事」に、人・モノ・お金を集中するようにしています。
他社がやらない事。
他社がやれない事。
手間がかかるけど、お客様が本当に困っている事。
そういうところを磨いていくと、少しずつ価格ではなく“価値”で見てもらえるようになります。
有名な言葉で、
「ドリルを売るなら、穴を売れ」
という言葉があります。
お客様は、ドリルが欲しいわけではありません。
本当に欲しいのは、穴が開いた状態です。
つまり、困りごとが解決した状態なんだと思います。
しかも、その“穴”もいろいろあります。
0.1mmの微細加工なのか。
50mmでも高精度が必要なのか。
とにかく早く開けたいのか。
それとも、仕上がりのきれいさが大事なのか。
目的が違えば、求められる技術も変わります。
だから大事なのは、
「何を売るか」より、
「お客様が何に困っているのか」を知る事だと思っています。
そこが分かると、自社が磨くべき強みも見えてきます。
何でもできます、ではなかなか選ばれません。
でも、
「この分野なら強いです」
「この困りごとなら相談してください」
と言えるものがあると、お客様からの見られ方が変わってきます。
高くても選ばれる会社というのは、最初から特別な会社だったわけではないと思います。
お客様の困りごとを知る。
そこに合わせて、自社の強みを磨く。
それを続けてきた会社なんだと思います。
価格で悩むより、“自社にしかできない事”を増やす方が、未来は明るくなります。
実は、あなたの会社にも、
「ここは他社には負けない」
そんな強みがあるかもしれません。
普段から当たり前にやっている仕事。
なぜかよく相談される内容。
他社ではうまくいかず、自社に回ってくる案件。
そういうところに、強みのヒントがあると思います。
まだ言葉になっていないだけで、
あなたの会社にも、“他社には開けられない穴を開ける技術”が眠っているかもしれません。

