株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
冷却塔トラブル改善プロ

Vol.40 「冷却塔から大量の泡」その原因と対策とは?

お客様のお困り事

「冷却塔(クーリングタワー)から大量の泡が出ているのですが、大丈夫ですか!」お客様が驚かれ、異常が起きていると思われ連絡をいただきました。

化学工場様のため、水質汚濁防止法の特定施設に該当しており、冷却塔から溢れた泡が排水に流れるのを懸念されていました。

トラブルの原因

冷却塔(クーリングタワー)で発生する泡の原因は、いくつかあります。

  • 冷却水処理薬剤の過剰投入
  • 冷却水系内のスライム発生量が多く、雑菌と薬剤が反応すること
  • 冷却塔の充填材と下部水槽までの間隔が広く、泡立ちやすい構造になっていること

など、原因は様々です。

今回は、雑菌の繁殖と水処理薬剤のスライムコントロール剤が反応して泡が発生したことが原因でした。

トラブル改善のご提案

排水への流入を防ぐために、消泡剤を添加し泡立ちを抑えるようにご提案しました。消泡剤は、少量の添加で泡が消えますので、すぐに解消することができました。

動画は、消泡剤によって泡が消える様子です。

まとめ

夏場になると冷却水の水温が上がり、雑菌などが繁殖しやすくなります。冷却水処理剤を使用していると、泡立つことがありますので、消泡剤を準備されておくことをおすすめします。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本製造業の生産性向上に貢献する」を理念に、冷却塔の水質管理やメンテナンスで工場の安定稼働を支える専門家。ブログでは、冷却塔や水処理に関する役立つ情報を発信しています。
冷却塔のトラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

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