水槽付ユニットチラーの配管洗浄

こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。

 

「チラーの冷却水が詰まって流れない」との、お問い合わせを頂きました。

 

水槽付きユニットタイプチラーです。冷却塔とくらべ水温が安定しますので、重要な設備でよく使われています。設備稼働から10年間、一度も冷却水の入れ替えを行われていませんでした。そのため、水槽や配管内は、錆で真っ赤の状態です。

 

冷却水が循環するタンクの中は、ヌルヌルしており雑菌が繁殖しています。

オリオン水槽付インバーターチラー

 

流量計や配管の狭い部分が詰まって、冷却水が少ししか流れていません。
水槽付チラー

 

チラー水の場合、洗浄液として過酸化水素を使用します。
錆を浮かせて撹拌する効果と、スライム(雑菌)の除菌を行います。
水槽付チラー

 

洗浄液を投入すると、冷却水と反応して酸素が発生し泡立ち始めました。

このまま、1時間ほどチラーのポンプを循環させます。
水槽付チラー

 

過酸化水素分解酵素剤によって、残った過酸化水素を完全に分解反応させます。
反応後の過酸化水素は、水と酸素に分かれます。
水槽付チラー

 

汚れた水を排水し、タンクや配管内をキレイな水と入れ替え洗浄作業は終了です。
廃液については、SS(懸濁物質)が水質汚濁防止法の問題になりますので、産業廃棄物として処理します。
水槽付チラー

 

冷却水の中でも水槽付インバータチラーは、水の管理がされたおらず腐食の相談をよく受けます。チラーに水槽内蔵型や、循環ラインの途中でバッファタンクを設けられている場合、冷却水が空気と接触することで酸素が溶け込みます。
この、水に溶けた溶存酸素が、金属の腐食に大きな影響を及ぼします。
金属は、水と酸素がそろうことで腐食が発生し、逆に酸素がない状態だと鉄は腐食しません。

 

チラー冷却水は、溶存酸素の影響で防食対策が必要です。

よく誤解されるのですが、冷却塔(クーリングタワー)と違ってチラーは水の濃縮が起こりませんので、スケール対策は必要ありません。

この記事の注目ワード