こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。
「冷却塔から、冷却水がオーバーフローして垂れ流しになっている!」
自動ブローによる、定期的な水の入替えでオーバーフローしているのか思いきや・・・
実は冷却塔(クーリングタワー)から、冷却水が垂れ流しになっている事が、たまにあります。
冷却塔のオーバーフローとは?
冷却水のオーバーフローとは、水が冷却塔の下部水槽や冷却水ピットから規程の水位を越え、溢れた水が排水管より排水されることを言います。冷却水は通常、ボールタップで一定の水位を保たれていて、排水管から水がでてくるのは、ブローダウン(堆積物の排水)の時だけです。
常時、オーバーフローして水が垂れ流しになっている場合は、設備の不具合が考えられます。
水が垂れ流しとなる原因は、どこからか冷却塔へ給水され続けている事になります。
水が入る原因として考えられる箇所は、
- ボールタップの水漏れ
- 自動ブロー電動バルブのシールが悪くなっている。または、故障して開いた状態になっている。
- 冷却塔内の給水配管が腐食し穴が開いて、給水が漏れている。
- 循環ポンプが停止した時にだけ開き給水を行うはずの、緊急遮断弁が開いている。
写真は、ボールタップの給水配管が、腐食して水漏れした状態です。
また、冷却水管理装置が取り付けてある場合は、以下の原因も考えられます。
- 自動ブローの電気伝導率ブロー開始設定が、補給される水質の電気伝導率よりも低く設定されている。
- 設定ミスで電動弁が開の状態になっている。
- 冷却水管理装置が故障し、自動ブロー弁が開いている。
オーバーフローを放置ていると
放置したままだと、水道代が高額になる事もありますし、冷却水に水処理薬剤を入れている場合は、ムダに薬剤を捨てている事になります。
いずれも水が侵入している箇所を発見し不具合を改善する必要があります。コスト削減の意味でも、夏場、冷却塔がフル運転になる前に点検をおススメします。
オーバーフローの異常を見つけるポイント
日常的に水漏れを見つけるためには、やはり、日頃からの点検が必要です。
- 排水管より水がでていないか目視で確認を行なう。
- 給水配管に流量計を設け、日常的に水量を確認する。
- 電気伝導率計が取付いている場合は、電気伝導率の数値を確認する。
冷却水が垂れ流しになっているのは、なかなか分かりにくい状態です。冷却水系の管理は、設備全体を見る目が必要になります。
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