Vol.04 角形密閉式冷却塔(クーリングタワー)の定期清掃
角形密閉式冷却塔(クーリングタワー)の定期清掃
1年に1度のご依頼を受け、冷却塔(クーリングタワー)の清掃を実施しました。気温が30℃を超える暑い時期には、屋外での作業が必要であり、高い湿度のため熱中症に注意が必要です。そのため、冷却塔の清掃は6月の梅雨前までまたは10月以降の気温が低い時期に行うことが推奨されます。冷却塔の汚れが放置されると、設備トラブルの原因になるため、1年に1度、設備を停止できるタイミングで高圧洗浄機による清掃を行っています。
メーカー:三菱ケミカルインフラテック製
角形密閉式冷却塔 型式:HT-600PE-RI
冷却ファンの清掃
冷却塔(クーリングタワー)のファンには汚れが付着し、その汚れが原因で羽根のバランスが乱れ、振動を引き起こす可能性があります。乾燥した汚れを完全に取り除きます。
ファンベルトとVプーリーの点検
冷却塔(クーリングタワー)の清掃時には、Vベルトやファン軸受などを点検し、不具合があれば修理の提案を行います。特に、水がかかる軸受は4~5年ごとに交換することが推奨されます。
充填材の清掃
冷却塔(クーリングタワー)の充填材には汚れが付着しています。充填材が汚れると風通しが悪くなり、冷却水が効率的に冷やされなくなります。高圧洗浄機を使用して、スケールや泥を徹底的に洗い落とします。
BEFORE
充填材は定期的な清掃により、かなりの寿命延長が見込まれます。冷却能力の低下もほとんど見られません。
AFTER
下部水槽の清掃
毎年の清掃にもかかわらず、クーリングタワーの中にはたくさんの泥がたまっています。外気からの砂埃やほこりが入り込むため、定期的な清掃が不可欠です。
BEFORE
冷却塔(クーリングタワー)清掃後は、スケールの屑が大量に出てきます。スケール屑をキレイに取り除かないと、運転再開後に、ストレーナを詰まらせます。最後の最後まで、スケール屑を洗い流す必要があります。
AFTER
清掃後の汚泥の処分
排水に流すと詰まりを引き起こすスケール屑や泥は、すべて土のう袋で回収し、産業廃棄物として処分します。
詳しい清掃手順については、以下の動画をご参照ください。
また、当社では冷却塔のトラブル改善に関するご提案を行っています。冷却塔トラブル改善プロへのご相談は、お気軽にお問い合わせください。
【問い合わせ先情報】
株式会社セールスエンジ【冷却塔トラブル改善プロ】
〒864-0004 熊本県荒尾市宮内1004番地
TEL:0968-79-7177