株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
冷却塔トラブル改善プロ

Vol.41 「設備を長持ちさせたい」冷却水管理装置を設置し設備の延命対策

お客様からのご相談

長年、使用されてきた設備に水処理薬剤を添加したいとご相談いただきました。空調で使用される吸収式冷温水機の冷却塔(クーリングタワー)が老朽化しており、延命策として冷却水処理剤を使用したいとのことでした。

夏場は冷却塔の清掃を頻繁にされており、作業の業務負担に困られていました。

トラブルの原因

冷却塔(クーリングタワー)は、冷却水を適切に管理しないと、スケール障害や腐食障害、スライム障害などによってさまざまな設備トラブルを引き起こします。

お困りのスライム障害は、冷却水中で雑菌が大量に繁殖していることが原因でした。雑菌が熱交換器に付着することで熱効率の低下やストレーナーを詰まらせ水量低下が発生し、頻繁に掃除を行わなければなりませんでした。

トラブル改善のご提案

冷却水を適切に管理するため、冷却水管理装置の導入と水処理薬剤の添加をご提案しました。夏場に向けて空調が稼働するため、すぐにご依頼をいただきました。

現場の冷却塔に水質管理装置を設置しました。

冷却水管理システム

補給水の配管を改造し、ブローを自動制御するため、自動ブロー弁を設置しました。

ブロー制御は、設定した電気伝導率の上限値に達するとブロー弁が「開」になり給水が始まります。水がきれいになり電気伝導率の値が下限値に達するとブロー弁が「閉」で給水が止まります。この動作を繰り返し、電気伝導率を一定の値で管理します。

自動ブロー弁

まとめ

冷却塔のスケール障害、腐食障害、スライム障害は、設備の急なトラブルや老朽化につながります。冷却水管理装置によって適切な冷却水を保つことで、設備の安定稼働、設備の延命、水の節水にもつながります。

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