Vol.12「配管の詰まりで冷却水の水温が上昇する」配管を化学洗浄!水温異常が改善!
冷却水の水温が上昇するトラブルについて、改善事例をご紹介いたします。
お客様からの相談内容
焼成炉から出てくる冷却水の水温が高くて困っており、水温を下げて欲しいとのご相談をいただきました。
現場の状況
焼成炉を冷却塔(クーリングタワー)で冷却をされていました。
焼成炉には、炉体のジャケットや蓋、電極などに複数の冷却水配管がつながれています。その中で電極を冷却する配管だけが異常に水温が高い状態でした。そのため、水温異常のセンサーが頻繁に働き、焼成炉が停止するトラブルを抱えられていました。
トラブルの原因
焼成炉の電極に繋がれた配管を外すと、ホースの接続部で目詰まりしていました。ホースの継手部分が内径φ6しかなく異物が通過できずに詰まっていました。
ホースに詰まっていたものを取り出すと、配管を施工する際にネジを切った時に出る切り屑でした。冷却水配管の中に残されていたようです。
電極部の冷却水ラインに切り屑が残っている可能性もあり、再びトラブルを引き起こす可能性がありました。
トラブル改善のご提案
冷却水配管に仮設のポンプを接続し、化学洗浄液を使い配管の洗浄をおこないました。残った切り屑が、また詰まりの原因になるといけませんので、洗浄液で切り屑を溶かすようにしました。
洗浄液を1時間ほど循環させると、配管の中から出てきた汚れで黒く濁っています。
最後は、きれいな水で配管内を洗い流して、化学洗浄の作業は完了しました。
動画で解説
YouTubeでも冷却水が流れなくなる詰まりについて解説していますので、ご視聴ください。
お客様の声
「電極部分の水温だけが上昇する原因がわからず、焼成炉を冷やしながら使用していましたので生産効率が悪くで本当に困っていました。トラブルの原因もわかり、水温異常が解消され助かりました」
スケール洗浄の対象機器
以下の機器類については、スケール化学洗浄が可能です。
- プレート式熱交換器
- シェル&チューブ熱交換器
- 凝縮器(コンデンサー)
- 吸収式冷温水機
- ターボ冷凍機
- ブライン冷凍機
- 水冷式コンプレッサ内部の熱交換器類(インタークーラー、アフタークーラーなどの部分洗浄)
- 水冷式チラー凝縮器(コンデンサー)
- 水冷式油圧オイルクーラー
- 水冷式真空ポンプ
- 水冷式ブロワー
- その他水循環冷却機器
スケール洗浄のご案内
スケール化学洗浄では、カルシウムやマグネシウム、シリカに加えて鉄サビも溶解します。そのため、腐食が進行している場合、水漏れのリスクがあり、洗浄ができないことがあります。また、化学洗浄液が腐食を引き起こす材質が使用されている場合も、破損のリスクが伴い、洗浄が不可能な場合があります。
私たちのプロが現場を確認し、適切な判断をいたします。どうぞお気軽にセールスエンジまでご相談ください。
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