株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
冷却塔トラブル改善プロ

Vol.17 冷却塔の清掃頻度を減らしたい

冷却塔(クーリングタワー)の上から水が溢れるトラブルについて、改善事例をご紹介いたします。

お客様からの相談内容

冷却塔(クーリングタワー)の上に頻繁に登って清掃をするため高所作業が危険なので困っており、改善して欲しいとのご相談をいただきました。

 

現場の状況

冷却塔(クーリングタワー)に登ると、上部散水槽に藻が繁殖しており散水穴が目詰まりをしていました。そのため水が溢れるので、毎月、上部散水槽の清掃をされていました。

他の工場で冷却塔に登って作業中に、転落事故があったことで安全対策が厳しくなり高所作業が制限されていました。

冷却塔上部散水槽

上部散水槽には、藻が大量に繁殖しています。

上部散水槽藻の繁殖

冷却塔(クーリングタワー)の充填材にも藻が繁殖していました。

冷却塔充填材

 

トラブルの原因

冷却塔(クーリングタワー)の上部散水槽は、日当たりが良いため藻が光合成によって大量繁殖します。すると、上部散水槽が目詰まりし、水が溢れてきます。

上部散水槽を清掃しても、冷却水の中を藻の菌が漂っているので、またすぐに繁殖し始めます。さらに、冷却水の入れ替えをほとんどされていないため、濃縮も高くなっており設備側ではスケール障害も起きていました。

藻の菌は、冷却塔が取り込む外気や、補給される工業用水などから混入し繁殖していきます。

よく水道水を入れると藻の繁殖は防げるのではと言われることがあるのですが、水道水は給水される時点では塩素消毒されているので菌がほとんどいない状態ですが、冷却水として循環しているうちに塩素は消えてしまい、外気から飛んできた菌が水の中で繁殖をします。

工業用水は汚れた水、水道水はキレイな水と思われることもありますが、違いは殺菌をされているかされてないかだけです。規模が大きな工場などでは、冷却塔(クーリングタワー)には、工業用水が使用されるため、藻の繁殖は避けられません。

YouTubeで工業用水と水道水の違いについて解説していますので、ご視聴ください。

 

トラブル改善のご提案

まずは、冷却塔(クーリングタワー)の清掃を高圧洗浄機で実施しました。藻が焼き付いていて高圧洗浄機でも落ちないくらいにこびりついていました。

冷却塔充填材 冷却塔上部散水槽

充填材は、藻をきれいに洗い流すことができました。

冷却塔充填材

清掃を行うことで、藻や雑菌を洗い流し、一時的に繁殖を減らす効果があります。

ただ、冷却塔の清掃を行うだけでは、藻や雑菌がその時はキレイになっても、またすぐに繁殖してきます。そのため、防食防スケール・除菌の効果がある水処理薬剤の添加をご提案しました。藻の繁殖は、除菌剤(スライムコントロール剤)を添加することによって繁殖を抑制することができます。

水の入れ替えもされていないため、設備のスケール障害が起こり冷却水が流れなくなるなどのトラブルも抱えられていましたので、自動ブロー装置による水質管理の導入をお勧めいたしました。

自動ブローと薬注ポンプ、薬剤タンクが一体となったのが、冷却水水質管理装置です。

冷却水管理装置

自動ブロー装置は、冷却水が汚れてくると電気の流れが増えてくる原理を利用して電気伝導率計で測定した値をもとに、電動バルブを制御し冷却水を自動で管理する装置です。

自動ブロー装置

お客様ヘは、月に一度、定期訪問し冷却塔や水質管理装置に異常が無いか点検を行っています。冷却水は、毎月、水質分析を行い、分析結果をもとに水質に異常が無いかしっかりとチェックし最適な水質状態を保つようにしています。

点検作業が終わると、冷却塔点検報告書をメールでお送りしています。

当社が使用している点検表ペーパーレス化システムは、こちらになります→https://densica.com/

冷却塔点検報告書

 

お客様の声

「工場の安全管理が厳しくなり、冷却塔に登って作業ができなくなり困っていたが、冷却水をしっかりと管理してもらっているおかげでトラブルもまったくでなくなり清掃頻度が改善できかなり助かっています」

(こちらの事例について、お客様の声はこちらをご覧ください

当社では、冷却塔の藻に関するトラブルについて、改善のご提案を行っています。除菌剤(スライムコントロール剤)の効果を検証するため、薬注装置のテスト機もご用意しております。テスト機で得た水質データをもとに、社内検討いただくことも可能です。冷却塔(クーリングタワー)のトラブル改善については、「冷却塔トラブル改善プロ」まで、お気軽にお問い合わせください。