Vol.05 角形開放式冷却塔(クーリングタワー)および地下ピットの定期清掃
冷却塔(クーリングタワー)の清掃
今回清掃したのは、こちらの丸角型冷却塔(クーリングタワー)です。地下ピットの清掃も実施しました。年に1回、設備を停止できるタイミングに高圧洗浄機による清掃をおこなっています。

この冷却塔(クーリングタワー)は、セールスエンジが水質管理をおこなっており、年1回の清掃を実施しております。充填材にスケールの付着は見られず、藻が繫殖している状態でした。

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冷却塔(クーリングタワー)及び地下ピットの水抜き。冷却塔(クーリングタワー)から排水設備まで離れていたため、ポンプで水を引き上げ、タンクローリーを使って排水を運びました。

冷却塔(クーリングタワー)の清掃ビフォーアフター
充填材
BEFORE

AFTER

清掃風景

充填材には藻が付着しておりましたが、スケールの付着は見られず、高圧洗浄機で洗い落しました。
冷却塔内部
BEFORE

AFTER

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冷却塔内部は、藻や汚泥が堆積しており、高圧洗浄機で洗い落しました。内部の充填材にもスケールの付着は見られず、キレイな状態でした。
下部水槽
BEFORE

AFTER

清掃風景

下部水槽に堆積した藻や汚泥を高圧洗浄機で洗い落し、専用掃除機で清掃。
上部散水槽
BEFORE

AFTER

清掃風景

上部散水槽は藻が付着しており、高圧洗浄機で洗い落しました。
送風機
BEFORE

AFTER

清掃風景

送風機には、汚れが乾燥して固まっており、落とせる分はすべて除去しました。
ストレーナー

ストレーナーはキレイな状態でしたので、高圧洗浄機で軽く洗い流しました。
地下ピット
BEFORE

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AFTER

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清掃風景

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酸欠防止のため、酸素濃度測定器で酸素濃度を確認し、地下ピットへ入り、常に送風機で換気を行い作業しました。地下ピットは汚泥が堆積しており、高圧洗浄機で洗い落しました。
まとめ
この冷却塔(クーリングタワー)は、セールスエンジが水質管理をおこなっており、年1回の清掃を実施しております。藻や汚泥が見られましたが、充填材にスケールの付着がほとんど見られず、比較的キレイで汚れも簡単に落ちる状態でした。
適切な水質管理と定期的な清掃をおこなえば、冷却塔(クーリングタワー)をキレイに保ち続け、冷却塔(クーリングタワー)本体はもちろんのこと、充填材等も長く使い続けることができます。1番のメリットは、冷却塔(クーリングタワー)関連のトラブルが激減することでしょう。
冷却塔(クーリングタワー)セルフ清掃のススメ
冷却塔の下部水槽は、虫の死骸や汚泥が堆積し易く、ストレーナーを詰まらせる原因となるため、1ヵ月~3ヵ月に一度、下部水槽とストレーナーの清掃を推奨しております。
セルフ清掃の方法をまとめていますので、参考にしてください。
今回の清掃作業を動画にて公開しております。
当社では、冷却塔のトラブルについて、改善のご提案を行っています。水処理薬品の効果を検証するため、薬注装置のテスト機もご用意しております。テスト機で得た水質データをもとに、社内検討いただくことも可能です。冷却塔(クーリングタワー)のトラブル改善については、「冷却塔トラブル改善プロ」まで、お気軽にお問い合わせください。