Vol.13 角形開放式冷却塔（クーリングタワー）と併設ピットの定期清掃

角形冷却塔（クーリングタワー）および冷却水ピットが併設された清掃

今回、清掃をおこなった設備は、角型開放式冷却塔（クーリングタワー）です。

メーカー：三菱　開放式冷却塔
角形開放式冷却塔　HT-125ME-RK

この冷却塔は、定期的に清掃のご依頼をいただいており、継続的にメンテナンスを実施しています。清掃を怠ると、堆積した汚泥により散水槽が目詰まりをするなど、トラブルの原因となる可能性があります。清掃を行うことで汚れを除去し、急なトラブルによる設備停止を防いでいます。

下部水槽の状態

ピットが併設されているため、下部水槽には汚れが見られるものの、汚泥の堆積はありませんでした。

ストレーナーの状態

下部水槽に取り付けられたストレーナーは、虫の死骸で目詰まりしている状態でした。

冷却水ピットの状態

併設された冷却水ピットには、多少の汚泥が堆積していましたが、定期的な清掃の実施により比較的きれいな状態でした。

上部散水槽の状態

上部散水槽には汚泥が堆積し、散水穴が目詰まりしていました。散水穴が詰まると、冷却水が充填材に散水されなくなり、冷却能力が低下して水温が上昇する恐れがあります。

充填材の清掃

充填材は高圧洗浄機を使用して洗浄します。ただし、、充填材は薄いプラスチック製であるため、破損を防ぐため洗浄ノズルを調整し、慎重に作業を行います。

冷却ファンの清掃

冷却ファンに付着した汚れも丁寧に洗い流しました。

冷却塔の点検を実施

セールスエンジでは、冷却塔の清掃作業と併せて点検も実施しています。冷却塔の運転中には点検が難しいVプーリーやVベルト、軸受などを停止中に点検することで、不具合の早期発見につなげています。

モーター側のプーリーは、ファン側のプーリーと比較して回転数が速いため、約３倍の速さで摩耗します。Vプーリーにベルトが食い込んでいる場合は交換時期となります。また、Vベルトが破断するとファンが停止するため、予備品を準備しておくことをお勧めします。

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作業中の動画を公開

まとめ

冷却塔および冷却水ピットの清掃と点検は、設備の安定稼働に欠かせない重要な作業です。汚泥の堆積や散水穴の目詰まりを放置すると、冷却能力が低下し、最悪の場合、設備の停止や修理コストの増加につながるリスクがあります。

セールスエンジでは、清掃作業と同時に点検も実施することで、トラブルの未然防止と設備の長寿命化に貢献しています。定期的なメンテナンスを行い、安全で効率的な運転をサポートさせていただきます。

詳しい清掃手順については、以下の動画をご参照ください。