株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
冷却塔トラブル改善プロ

Vol.27「冷却塔から激しい水しぶき!」原因を特定し部品交換を提案

お客様からの相談内容

冷却塔(クーリングタワー)から激しく水しぶきが飛んでおり、故障で冷却塔が使用できなくなることを懸念され、原因を調べて欲しいとのご相談をいただきました。

トラブルの原因

点検窓より内部を確認すると、スプリンクラー中心部より激しく水を噴き出しながら回転しておりました。そのことが原因で、冷却塔(クーリングタワー)の外部に水しぶきが飛んでキャリーオーバーの状態となっていました。

トラブル改善のご提案

冷却塔(クーリングタワー)の内部に冷却水を散水している、スプリンクラーの摩耗が推測される為、部品交換いたしました。7年程使用されていたため、急なトラブルで冷却水が冷やせなくなると工場の生産がストップするため使用できなくなる前に、ご依頼いただきました。

丸形冷却塔(クーリングタワー)スプリンクラー交換工事

今回、スプリンクラー(散水装置)の取り換えをしたのは、こちらの丸形冷却塔(クーリングタワー)です。

外部のカバーを取り外し、スプリンクラーを交換します。

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冷却塔を開けると、スプリンクラー中心部の蓋が外れておりました。

また、中心部は擦り減って無くなっておりました。

こちらが本来のスプリンクラー中心部です。

冷却水がバルブ全開の状態で循環されており、水量と水圧が強すぎて回転部が持ち上げられ摩耗したものだと考えられます。

取り外した部品

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新品の部品

部品取り付け後

スプリンクラー回転する棒には、間隔に穴が開いており、穴の向きによって、回転方向、回転速度等が変わってくるため、元の向きにあわせて、新品を設置します。最後にバルブで水量と水圧を調整し工事完了です。

スプリンクラー交換後の状況

スプリンクラーの中央部から水が噴き出すことなく、スムーズに回転しておりました。

丸形冷却塔スプリンクラー交換の動画

今回の丸形冷却塔(クーリングタワー)スプリンクラー交換作業を動画にて公開しております。

まとめ

今回の冷却塔(クーリングタワー)では、水量と水圧が強すぎることが原因で、スプリンクラーの回転部分が摩耗しておりました。設備の負荷によって、流量が変わってきますが、冷却塔の設計スペック以上の稼働は、故障の原因となりますので、冷却塔の能力を守って運転しましょう。

お問い合わせ

当社では、冷却塔(クーリングタワー)の修理もおこなっており、現地調査から適切な部品交換を行っております。冷却塔の修理から清掃までトラブル改善については、「冷却塔トラブル改善プロ@セールスエンジ」まで、お気軽にお問い合わせください。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本製造業の生産性向上に貢献する」を理念に、冷却塔の水質管理やメンテナンスで工場の安定稼働を支える専門家。ブログでは、冷却塔や水処理に関する役立つ情報を発信しています。
冷却塔のトラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

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