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Vol.07 セイコー化工機製角形開放式冷却塔(クーリングタワー)の充填材再生清掃

セイコー化工機製角形開放式冷却塔(クーリングタワー)の充填材再生清掃

今回清掃したのは、こちらの角型開放式冷却塔(クーリングタワー)です。

メーカー:セイコー化工機株式会社製
角形開放式冷却塔 型式:SCR-100AVS

 

相談内容

冷却ファンの電動機が過電流となっており、充填材が目詰まりしていることが原因ではということで、充填材交換を検討されていましたが、セイコー化工機製の冷却塔(クーリングタワー)は、2010年に販売を中止され、2017年3月で部品供給も終了しており冷却塔事業から撤退、部品や充填材が入手できずにお困りでした。そのため、充填材を再生できないか冷却塔の清掃をご相談いただきました。

事前確認の際、苔や草が繁殖しており、設置してから30年間ほど殆ど清掃をしていないとのことでした。また、水質管理もされておらず過剰濃縮の状態で使いつ続けられていたこともあり。充填材にはカルシウムやシリカなどが大量のスケールとなり付着していました。触ってみると、ボロボロと落ちるスケールと、固着しているスケールがありましたので、この状態でも清掃可能だろうと判断し、冷却塔(クーリングタワー)の清掃を実施しました。

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冷却塔(クーリングタワー)の清掃を開始

ルーバーを外すと、充填材に大量の固着したスケールが。

高圧洗浄機では剥がれ落ちず、プラスチックハンマーで叩き、スケールを除去していきます。

充填材と充填材の隙間は、ドライバーを使って、搔き出していきます。

落としたスケールは、専用掃除機で回収。

大量のスケールを回収しました。

冷却塔(クーリングタワー)の清掃ビフォーアフター

充填材①

BEFORE
AFTER

充填材②

BEFORE
AFTER

充填材③

BEFORE
AFTER

下部水槽 

BEFORE
AFTER

上部散水槽

BEFORE
AFTER

外部ストレーナー

BEFORE
AFTER

最終的な汚泥等

作業中の動画を公開中!

まとめ

冷却塔外部は充填材に非常に多くのスケールが堆積していました。水質管理を行っていない冷却塔のため、スケールが非常に硬く、簡単には落とせる状態ではありませんでした。この様な環境下では、十分に冷却水を冷やすことができず、設備トラブルを引き起こす原因となるため、適切な水質管理が必要です。

また、冷却塔内部は、汚泥が大量に蓄積していました。汚泥が蓄積すると、ストレーナーを詰まらせるトラブルが頻繁に起きるため、生産効率に影響を与えます。定期的に清掃を行い、汚泥を蓄積させないようにしましょう。

適切な水質管理と定期的な清掃をおこなえば、冷却塔(クーリングタワー)をきれいに保ち続け、冷却塔本体はもちろんのこと、充填材なども長く使い続けることができます。最大のメリットは、冷却塔関連のトラブルが激減することでしょう。

詳しい清掃手順については、以下の動画をご参照ください。

また、当社では冷却塔のトラブル改善に関するご提案を行っています。冷却塔トラブル改善プロへのご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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